2011年1月2日日曜日

英語+α

まだ見ぬルームメイトのJaeは僕がNew Yorkに到着したときには既に韓国に帰省していたのだが、彼が自分の部屋を間貸ししていたらしく、昨日僕と同じく春学期から修士課程を始めるFransisicoというアメリカ人が僕のアパートにやってきた。これまで10ヶ月間ばかり韓国で英語を教えていたという25歳のFransisicoは両親がコロンビアからの移民のため両親とはスペイン語で話していた。更にUPennでは中国語を4年間勉強し、北京と上海で4ヶ月ずつ現地で中国語を勉強したこともあるので中国語もペラペラらしい(自分で"Pretty Advanced"と言っていたから相当いけるということだろう)。韓国語の方はたしなむ程度なので、会話は出来ないと言っていたが、それでも米西中の3ヶ国語がいけるというのは凄い。なんとこの3つの言語だけでも世界人口の約30%をカバーしてしまうのだ。(各言語の総話者数は概ね、英語が5億人、中国語が13億人、スペイン語が4億人なので、大体今の世界人口が70億人くらいだから、ざっと30%くらいという計算)。勿論、Fransiscoは1つの例に過ぎなくて、海外に出てくると3ヶ国語以上の言語を操る人間なんていうのは特に珍しいことじゃないが、改めて英語+αがやっぱり必要なんじゃないかと考えさせられた。

世界経済成長の原動力が先進国からBRICSなどの先進国にシフトし、国際政治の部隊でも新興国がキャスティングボートを握り始めたのは抗えざる事実である。でも、これらの国を主導するエリート階層は概ね英語を喋るので、ビジネスや政治においても英語さえ話せれば事足りるのも事実だろう。しかし、あえて相手の懐に飛び込む必要がある場合には英語だけでは不十分だというのは僕の考え。消費者向けのビジネスを起こすとか、経済協定や安全保障の交渉など、「犬が尻尾を振っている」と思われるかもしれないが、相手の言語で臨むことが必要になってくると思う。特に今後、アジアだけでなく世界でも中国の存在感は格段に増すだろうから、英語に加えて中国語というのは今後グローバルで戦うための"Sine Qua Non"だろう。既に英語というグローバルスタンダードだけでも、やや遅れ気味な日本にとっては耳の痛いところだが、その先を見据えて日中英の3ヶ国語をマスターできるような仕組みが教育現場に導入されてもいいのではないかと思う。

とはいってもそんな制度が出来上がるのは可能性も低いし、そもそも出来ない可能性の方が高いので、自分たちで選択していくしかない。確か横浜の中華学院は日本人の子女でも通えるらしいので、インターナショナルスクールに通わせるよりも中国語から入っていくというのは一考の価値があると思う。

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