2009年7月26日日曜日

そんなに喧嘩してるかなぁ。

今日、布団に入ってからのこと。妻と話をしていたら、横に寝ていた羽紗がいきなり「けんかをやめて~♪ふたりをとめて~♪」と、竹内まりやの「けんかをやめて」を口ずさみ出した。しかも、イントロの部分は歌詞をはっきりと覚えているらしく、音程までマスターしていた。歌の内容が内容なだけに僕も妻もびっくり。ここまで覚えさせているのだから、きっと何回も何回も誰かが歌っているのを聞いたことがあるはず。最初は祖母があまりに僕らの仲が悪いので、僕らが喧嘩したらこの歌を歌いなさい、と教えこんだのではないかとも考えました。ただ、祖母は頻繁に羽紗に会っている訳ではないので、恐らく保育園で覚えたんだと思います。
確かに仲はよくありませんが、羽紗にこういう歌を歌われてしまうと、何となく申し訳ない気分になってきます。今は訳がわからずに歌っているのだと思いますが、心からこの歌を歌われることが無いようになるといいなと思います。

2009年7月21日火曜日

帰国

昨日、研修先のシカゴから帰国しました。

1週間の研修は本当に充実していて、あっという間でした。多くの仲間と出会うことが出来て、目的としていたネットワークも作ることができました。「いっせいのせ」で集まって、即興でチーム内の信頼関係を構築し、協力しあって仕事を進めるのは日本人同士でも難しいものですが、逆に国籍が違ったとしても各自が献身的に建設的に役割を果たす意欲を見せることが出来れば、出身や文化が違ってもチームワークを作るのはそう難しい話ではないのだなと感じました。逆に、相手に対する先入観が無い分、受け入れる時は100%受け入れることが可能なわけで、日本人同士でチームを組む時よりも楽かも、と感じた。ワークショップでの立ち回り方は、2年前の経験が生かされたのかもしれない。これを実際のプロジェクトでも経験してみたい、という思いはますます強くなった。多様性が結晶化した時の輝きというのは計り知れないから。

研修後に滞在したダウンタウンで食べたディープディッシュピザは筆舌に尽くす美味しさだった。シカゴオフィスのコンサルタントとトレーニングセンターのパブで飲んだくれてなかったら、こんなに美味しいピザを出してくれるお店にありつくことは出来なかっただろう。店内も活気に溢れていて、オールスターを見ながら、ビール片手に大盛り上がりしている。14インチのピザはとにかく巨大で、「これが本当に4人サイズ?」と思わず自分のリスニングがミスっていたのではないか?と疑いたくなるような大きさ。トッピングも大胆なんだが、これがこれがおいしいおいしい。シカゴで食べているという、その場のムードがまた味を引き立てているのかもしれないけど、こんなに美味しいと思わなかった。

シカゴ大学とノースウェスタン大学のキャンパスも訪問し、ビジネススクールの建物も見学してきた。ノースウェスタン大学のビジネススクールの校舎には部外者は週末入ることが出来ないのだが、日本人在校生のご好意で仲を案内して頂いた。実際のキャンパスライフは垣間見ることができなかったが、クラスルームなどを見せて頂き、ここで教授が身振り手振りを加えながら、学生とインタラクティブな授業を行っているのかと想像すると非常にテンションがあがった。自分もこんなところで勉強が出来たら、と留学への思いを強くするだけだった。

ネットワーキングもディープディッシュピザもキャンパス訪問も、会社が研修という機会を与えてくれなかったらこのタイミングで実現できなかったと思う。なんだかんだ言って、いいタイミングでこういう研修を入れている会社は人材マネジメントが上手いのかもしれない。

2009年7月14日火曜日

先入観

職種や肩書きからその人の知能レベルを判断するのは、万国共通の思考の罠みたい。

「MBAは知能レベルが高い」
「戦略コンサルタントは知能レベルが高い」
「投資銀行のバンカーは知能レベルが高い」
「バックオフィスは知能レベルが低い」
「プログラマーは知能レベルが低い」

などと言ったステレオタイプな見方を人は誤っておかしがちらしい。社内にも結構そういう見方をする人間はいる。例えば戦略の社員がシステムの社員を卑下するような発言をしたり。でも、よくよく考えてみれば(というかよく考えなくても)、その人の知性は職種や肩書きによって定義されるわけではない。
初めて接する人には先入観を持ってはいけないし、自分に対しても先入観を持って序列をつけてはいけない。公平に取り扱えばいいし、堂々と渡り合えばいいのである。
個人主義の強そうな欧米でもこういう罠にはまる人がいるというのは結構意外だった。

2009年7月13日月曜日

シカゴ到着

Illinois州St.Charlesにある研修所に到着しました。成田からは13時間弱のフライトでしたが、あんまり長いと感じませんでした。ただ、これまでANAやSQのサービスとCAの若さ(笑)に慣れきっていたので、やはりUAのサービス品質はどれだけ良く言っても「庶民的」という形容詞くらいしか連想できず、最後に乗ったのは5年前ですが相変わらずサービス品質はイマイチでした。搭乗した飛行機はボーイング747のため、座席にモニターが無く、オンデマンドの映画等が全く楽しめなかったのも想定外。お陰様で、TOEFLのリーディング問題集が予想以上に捗りました(笑)

シカゴに来るのはこれが初めてだったので、気候については感覚があるはずもなく、函館とほぼ同緯度程度の割には暑いと聞いていたので、割と薄着軽装で乗り込みました。確かに空港に到着すると思った以上に暑かったので、外してはなかったみたい。湿度はあまり高くなく快適に過ごせそうです。ただ、建物内はかなり強めに冷房が効いているので、外と屋内で体をアジャストするほうが辛いです。この冷房を4度くらい上げてもそんなに快適さは変わらないだろうし、それに二酸化炭素排出量も削減できるのに、何でこういう身近なところからトライせずに排出量取引だとか、削減目標だとかトップダウンの話ばかりするんでしょうね。そういやG-8サミットは中国・ウルムチの暴動を受けて中国首脳が急遽帰国してしまったため、二酸化炭素排出の削減目標に関する踏み込んだ議論は出来ないまま終わったとか。International Herald TribuneでもG-8サミットの形骸化についてはかなり的確な問題提起がされていました。BRICsや中東、アフリカ諸国の台頭で求心力を失ったG-8は、会議に集まる首脳・各国関係者の渡航費や滞在費などで莫大な散財をしているだけで、機能していない、対象国の定義を拡大するか、国連のような第三者機関に委ねる方法を模索してもいいのかもしれません。地球環境問題は喫緊の問題でありながら、リーダーを失している状態は好ましくないですね。本当に。

さて、話がそれましたが、O'Hareからは会社指定のリムジンに1時間ほど揺られて、研修所に到着。その昔、大学のキャンパスだった(らしい)研修所は一時期、会社所有の資産となっていましたが、僕が入社したときには既に第三者に売却され、現在は一般にも公開されています。しかし、この研修所はかつて新入社員が入社後の研修を受けていた地であり、国内だけではなく世界中のオフィスの社員にとっては共通因子のような働きをしているのは先輩達と接していて強く感じていました。残念なことに、僕が入社した後にすぐ、アナリストクラスの研修はここIllinois州ではなく、アジアで行われることになってしまったため、この研修所を訪れることが長らく出来ず、何となく先輩達の話についていけない「置いてけぼり感」がありました。しかし今回この地を訪れることが出来て、何となくピースの1つが埋まったかなという感じです。
ただ、Chicagoのダウンタウンからは車で1時間強と離れているため、研修が終わる18時頃から遊びに行くのは時間的に現実的ではなさそう。金曜日午後と土曜日がダウンタウン観光の残された時間となりそうですが、土曜日はEvanstonに向かうことに決めているので、今回はなかなか観光の時間は期待できそうにないみたいです。センター内には、テニスコートやサッカーグラウンドなどの運動施設も充実しているので、体を動かすアクティビティと近くにあるアウトレットモールでトレーニング後の時間を楽しもうと思います。また研修所は森の中にあり、沢山の自然に囲まれているので散歩も清清しそう。そうそう、今日は夜に蛍を生まれて初めて見ました。蛍がいるのは特に水が綺麗な場所しかないと聞いたことがあるので、ここの自然の綺麗さもお分かりいただけるかと思います。

時差は14時間ですが、思ったより簡単に順応できそう。普段の生活も羽紗を寝かしてから24時ごろ起きて明け方までPCに向かったり勉強するという生活をしていたので、そもそも逆転していたのが効いているのかも。さて、明日からトレーニングです。久しぶりに英語漬けかー。

2009年7月10日金曜日

ミラーニューロン?

昨年末にMEISTERに通っていた時に知り合った某PEファンドに勤める知り合いと丸の内で昼食を食べてきました。待ち合わせたのはOYSTER BARだったのですが、明治安田生命ビルの地下1階にこんな店があるなんて知りませんでした。丸の内にいたこともありながら不覚な感じでした。
今のファンドに転職する前は米系投資銀行に勤めていた彼は、投資銀行からPEというまるで華のような経歴もさることながら、他にも色々な才能を持ち合わせており、本当にHigh Caliberな人間。それなのに、そんなことを鼻にかけることもなく、非常に礼儀正しく、逆にこちらが恐縮してしまうような謙虚さも持っていて、大凡彼の経歴からは予想できないソフトな人間性を兼ね備えていて、本当にバランスがとれているなと会うたびに関心させられる。
彼は、唯一無二のPEに勤める僕の知り合いなので、彼から聞く話はとっても新鮮。まぁ仕事に生かされるのかというと、その可能性は極めて低いので本質的ではないけど、知的好奇心は満たされ、精神的な充足感が得られるという点ではかなり価値のある時間を過ごせたと思います。
(物凄く抽象的なことを書いてしまってますが、ブログの公共性を考慮してあまり突っ込んだことは書きません)

そしてこういう素晴らしい人材と一緒に時間を過ごしていると、あたかも自分も優秀なように感じられるから怖い。バドミントンをやっていた時も、ヨネックスオープンの帰りは物凄くイメージが高くなっていて、自分もやればできるんじゃないか?という無謀で無意味な錯覚を何回も覚え、体育館に戻って愕然とするわけですが、そんな感じですかね。

人間の脳は目の前で起きている事象を刷り込むように出来ているらしい。この刷り込み現象を発生させているのがミラーニューロンで、これに従えばより有能で、才能あふれる人間やより情熱的でやる気にあふれる人間と触れ合っている方が、自己の潜在能力を高く引き出せる可能性が高いということになる。あながち僕の行動は脳神経学の見地からしてみると非合理的なことでもないらしい。

2009年7月6日月曜日

お昼を食べようキャンペーン実施中

この長期休暇を利用して、普段はなかなか会えない人たちに会いに行くキャンペーンを勝手に開催中。休暇初日の7月1日には日本バドミントン協会の知り合いに会いに、渋谷まで行ったことはこのブログにも書いたが、今日は第2弾として某商社に勤める同期を訪ねて丸の内まで行ってきた。アナリスト1年目~2年目の駆け出しコンサルタントの頃にアサインされていたプロジェクトは、丸の内・大手町エリアが主な戦場だった(笑)ので、何だかタイムスリップしたような気分だった。ただ、あの時は忙しくさで目が回りそうな状態だったので、こうやって平日の昼間にポロシャツにジーパンというラフな出で立ちでお仕事中のサラリーマンの方々に紛れると非常に優越感を感じて気持ち良かった。それにしても、新丸ビルが建ち、三菱商事ビルが建ちと、新しいビルが次々にオープンし、地上も様変わりしたけど、それ以上に地下も大分変って驚きでした。丸ビルも新丸ビルも三菱商事ビルも地下道で繋がっていて、丸の内エリアの開発が三菱以外も含めた複数社での開発になっていたら、統一感の取れた開発も出来なかったんでしょうね。
それはさておき、今日会ったゼミ同期はゼミの中でも特に仲のいいゼミ生仲間の1人なのですが、去年の10月まで1年半ほどNYに駐在になっており大分疎遠になっていたのと、3月のパーティにも来てもらったのですが、その時は大勢の出席者のホストでじっくり話込むことも出来なかったので、今日は色々と話が出来てよかったです。NYから帰国後に、現地で知り合った女性と結婚しているのだけど、まだ式を挙げていないので「早く挙げようよ」と無駄にプッシュ。おいしいものが食べたい、と言ったらちょっと納得してもらいましたが、流石に巨大商社の台所を預かる部署にいるだけあって、「じゃあ会費は10万円」というとんでもないカウンターパンチを食らってしまった(泣)にしても、2人で新丸ビルの昼食単価の高さを嘆きました。とろろそばを普通に頼んだだら、1200円ですよ。。いくら素材がいいものを使っていても僕の感覚を遥かに超えておりました。
暫く丸の内ランチは勘弁かなと思っていた矢先、昨年末のMEISTER集中コースで同窓となった某PEに勤める知り合いからランチ快諾の返事があり、再び木曜日に丸ノ内に舞い戻ることになりました。今週は豪華な昼食が続くようで、財布が悲鳴を上げそうです。

2009年7月5日日曜日

配当金の小切手が再発行できた!!

先ほど、SmithBarneyのコールセンターに電話して、去年の11月の配当金の小切手を再発行依頼をしました。正直、再発行できませんと言われたら悲しいなぁと思っていたので、密かに嬉しいのとほっとしてます。早く小切手とシティバンクのキャッシュカードが届かないかな。

2009年7月4日土曜日

パズルを埋める

今日は感動的な出来事が2つあった。
1つ目は羽紗が親の付添いなしのスイミングスクールに通い始めたこと。そしてもう1つは羽紗と2人で映画を見に行けたこと。どちらも日常の1コマに過ぎないような非常に一般的な出来事なのだけど、僕にとっては極めて意味の大きい出来事となった。

これまではトレッサ横浜にあるセントラルスポーツのスイミングスクールに羽紗を通わせていた。そこでは3歳になるまでは親の付添が必須であり、人数も20名以上は参加しているので結構多く、主眼は水泳のトレーニングというよりは、水に慣れるというところに置かれているので、大したことは出来ないし、毎週毎週同じことをひたすら繰り返すので何となくマンネリ化していた(羽紗もおそらくそうだと思う)。で、近所にある別のスイミングスクールでも土曜日に教室が開かれていると妻が聞いて、見学をしに行ったら、かなりアドバンスドな内容をやっているということが分かり、3歳未満でも特別に受け入れてくれるというスクール側の好意に好感を持って、今月からスイミングスクールをスイッチしたのであった。

しかし、これまでのスイミングスクールでのプール内での僕への「べったり」ぶりから、流石に1人は厳しいのではないかと不安はあった。ただ、いざ始まってみると、最初は口に指くわえてじっと警戒している様子だったけど、一度ギャラリーに僕らの姿を見つけると、それからはまさに水を得た魚のように元気よくインストラクターの支持に従いながら、教室を楽しんでいた。「親の心、子知らず」とはうまく言ったもので、子どもは親の心配を余所に着実に成長していくんだなと思った。隣に座る妻とも、「何か羽紗大きくなっちゃったね・・」とかなり感慨に浸ってしまった。

プール後は、今日から公開のアンパンマンを見に、グリーンラインに乗って109シネマズ港北へ。この映画館には初めて行ったけど、日吉からも20分程度で着いてしまうので、大分アクセシビリティ的には高いと感心。グリーンラインなんて、最初に出来た時は「また無駄なもん作ったなぁ」と思ったけど、たまには役に立つもんですね(笑)羽紗は映画館に入るのは初めてだったし、夜寝る時はいつも「まっくらにしないで!!」と言うので、シアター内の暗さに耐えられるか不安だったけど、これも杞憂に終わり、全く動じないし、むしろ初映画館でテンションがあがったようでした。羽紗が生まれてから2年半が経って、ようやくこうやって2人で映画館にもいけるようになったのかぁと思うと、父親と映画館に行った記憶が全く無いので何か一人で熱くなってしまった。

埋まっていない自分のパズルを自分の都合で埋めようとしていることについては、羽紗本位では無いところが少し申し訳ない気はするけど、こうやって1つずつ自分のパズルを埋めていくと、何か心が少しずつ開かれていくような気がします。本当にいい休日だった。

2009年7月3日金曜日

三鷹のFW

一昨年の全国高校サッカー選手権で母校・三鷹高校がベスト8に進出した時に5得点を挙げて、大躍進の原動力となった白井豪くんというFWがいる。どうやらこれまた母校・早稲田大学に1年間の浪人生活を経て入学を決め、しかもア式のトップチームで既に試合にも出場しているというかなり嬉しいニュースを目にした。各Jリーグクラブの下部組織が育成機関として成熟する前の選手権全盛時代に比べればレベルは落ちているのであろう。しかし、選手権で5得点というのは大変立派な成績。大学トップレベルでも十分に通用するとは思っていた。だけど白井くんが出てくるまで、当時のチームからは関東1部でプレーしている選手が出ていないのは何となく悲しかった。だから、大学でもトップレベルで通用することを証明してくれそうで嬉しい。応援していこうと思う。

1人の映画は寂しいけど・・

休暇中は普段では出来ないことをやろう、と決めている。まず1つは、色々な人に会いに行きお昼御飯を食べること、そしてもう1つは映画を見に行くこと。早速7月1日には、日本バドミントン協会の姉御と渋谷でランチした後に岸記念体育館の事務所に顔を出してきた。途中、日本オリンピック協会の知り合いの人にも挨拶出来たし、バドミントン協会の事務所では事務局長である大学時代の監督にも久しぶりに会えたので大満足。事務所では9月のジャパンオープンのヘルプについてコミットしてしまったので、何とか休暇を確保せねば。そして昨日は以前から見てみたいと思っていた「ハゲタカ」を見に六本木ヒルズまで行ってきた。実は羽紗が生まれてから映画を見に行くのは初めて。ということで、映画自体に対する期待と久しぶりに映画館に足を運ぶという興奮で、見る前から胸が一杯になっていた。

妻と付き合っている頃、結婚する大分前は2人で六本木ヒルズの映画館によく行った。夜中に仕事を終えてレイトショーで「ハウルの動く城」を鑑賞したりした。で、映画館では決まってキャラメルポップコーンを頬張り「あ、キャラメルついているところばかり選んで食べてるでしょ!!」「えー、だってキャラメルポップコーンなんだもん、キャラメルついてないところ食べても意味ないじゃん」ていう火に油を注ぐような会話もしたっけ、と、売店でキャラメルポップコーンを買いながらノスタルジックな気分に浸ってしまった。まぁあまりにテンションが高すぎてMサイズを買ったんだけど、そこは抑えてSサイズにしておけばよかった。ちょっと大きすぎて結局食べきれなかったから。

肝心の映画について。『ハゲタカ』『ハゲタカ2』は原作を読んだことがあるので、話の伏線は何となく理解していたのですが、原作『レッドゾーン』は読んだことがないまま映画を見たので、映画と原作とどっちが面白いのかということについては全くジャッジできません。また、投資銀行やファンドなどキャピタルマーケットでの経験が無いので、企業買収の現場では本当にWar Roomや鷲津ファンドで行われていたような1分1秒を争うようなバリュエーションの算定や資金調達の交渉が行われているのか、そのリアリティについてもジャッジできません。ただ1つ映画というか、これまでの作品を通して思うのは、企業買収や事業再生という、経営層や資本家による「さじ加減」で全てが決定されてしまいそうなテーマを扱いつつも、ラインやスタッフの人間性も取材し、偏りの少ない人間味ある作品になっているのは評価できるポイントではないかと思います。特に今回も、自分は経営側の視点か、労働者側の視点か、どちらの人間なんだろうと映画を見ながらつくづく考えされられました。正直、金融業の人間は好きではありません。それは、自分で汗を流してお金を得ているわけではなく、結局他人の頑張りを横取りしているからです。もちろん、金融業は華やかで、経済的な魅力度は相当高いですが、コンサルティングで一緒にお客さんと現場で仕事をしていると、バリュエーションとか単純なフレームワークとかエクセルでの数値計算で論理的に物事が決まるというようなことは殆どなく、最終的にはどれだけ汗を流して頑張ったかによって業績が左右されると思います。勿論、投資して、リターンを回収する方がよっぽど胃も痛くなりませんし、よっぽど楽かもしれませんが。投資するなら、企業ではなく、コモディティにしてくれと思います。そこは単純に需要と供給の世界の話でしかないので。

しかし、映画の鷲津さんはあんまり格好よくなかった(笑)まぁそれくらいの愛嬌も必要ですかね。

2009年7月1日水曜日

ドル建て配当金

会社経由で購入していた自社株の配当金のドル建て小切手が、去年の11月に届いていたのだけど、換金が面倒で放置していた。ドル建て小切手のお得な換金方法に詳しい先輩から、手数料が一番安いのはシティバンクの外貨口座にそのまま振り出された小切手をドル建てで入金することと聞いてたので、2006年にも既に口座は作ってあった。シティバンク以外だと小切手の換金に3000円から5000円ほどの手数料を取られるらしく、手元にあるドル建て小切手には20ドル弱と、40ドル弱の小切手もあるので、換金するとマイナスになる場合もあってバカバカしかったので、シティバンクは店舗が少なくて利便性は低いし、口座維持手数料が毎月2100円もかかるので、日本の都銀では口座維持手数料に年間20000円も取られるようなこともなく、そういうコストに関しては若干ネガティブだったが、手数料を考えるとシティバンクで口座を作る以外は選択肢として考えられなかったので面倒だったが、自由が丘のシティバンクに足を運んだのだった。でも、実際は口座作成から一度も入金することがなかったので、口座を強制的に解約されてしまっていたようで(確かに2年くらい前にそんな通知を貰った気がする)、昨日渋谷のシティバンクで新たに口座開設をすることになった。ショッキングなことに小切手の発行日から6か月以上が経過していたため、昨日口座開設の手続きをした際には受け取って貰えなかったのだが、担当者の「Smithbarneyに電話して新たな発行日で小切手を発行してもらえれば大丈夫ですよ」という言葉を信じ口座開設手続きをした。

口座開設は思った以上に時間がかかってしまった。前回、口座開設した時に求められた記憶はないのだけど、今回は外貨預金口座を開設するには為替リスクに関する理解の自己申告をする必要があるとのことで、簡単なアンケートに答えさせられたりして、なんだかんだで1時間ほどかかってしまった。これで小切手の再発行が出来なかったら、昨日担当してくれた行員にクレームをつけようかな、というのは冗談ですが、自己申告用のアンケートは各種金融商品の運用経歴(国内債券/株式(投信含む)、海外債権/株式(投信含む)、仕組み商品、信用取引)を問う簡単なものから、「長期運用するとして、リターン小で投資期間中元本割れの期間は極小/リターン中で投資期間10年中3年は元本割れのリスク有/リターン大で投資期間10年中5年は元本割れのリスク有、のいずれの投資スタンスを選びますか?」みたいな若干考えさせられるようなアンケートもあって面白かった。ただ、後者みたいなアンケートは本当に為替リスクについて理解しているかどうかの指標になるのか疑問だったけど。
また、一度も入金せずに強制解約になった口座があったことが手続きに時間がかかった原因になったらしい。そんなケースいくらでもあるだろうし、何か納得いかなかったけど。

口座維持手数料の2100円は日本円50万円以上、外貨建てだと20万円以上相当が月間平均残高として口座に入金されていればいいらしいので、キャッシュカードがきたら50万円入れておこうと思う。流石に小切手1枚1000円というお安い手数料を享受するために年間25200円も支払うのはばからしいからね。

さて、シティバンクに口座作った後は手元にある200ポンドと40ユーロを円に換金してきた。ポンドはサ来週行く研修後に、イギリスによって友達の結婚式に出るつもりだったので、ポンドが140円くらいだった5月初旬に購入していたのだが、諸々の事情により出席できなくなり、不要になっていた。ラッキーなことに最近、ポンド高傾向にあったので逆ザヤは回避できたつもりだったのだが、シティバンクのすぐそばにあった三井住友で換金したのが間抜けで、1ポンドあたり11円も手数料を取られてしまった。後から気付いたのだが、三菱東京UFJでは手数料が7円くらい安かったので1400円も損をかましてしまい、さらに逆ザヤになってしまった。まあいいやと思わずに三菱東京UFJに行くことにすればよかった。

さてさて、11月にもさらに配当が出るはずなので、ちょっと楽しみです。インカムゲインで何しようかな。