2010年2月21日日曜日

幼稚園と保育園が何故違うのか?

同じ保育園に通っているお友達の家にも認可保育園の選考結果が届いたらしく、妻がメールで結果の交換をしていた。勿論、結果は様々で我が家の様に、ようやく当たったところもあれば、残念ながら外れてしまった家もある。結果を聞いた限りだと、5人中3人当たって2人外れているから倍率は1.7倍くらい。ということで予想よりもちょっと厳しい。

また中には保育園から幼稚園に切り替えたのでそもそも応募していない家族もいるらしい。理由を聞くと親戚から「保育園じゃなくて幼稚園に通わせた方がいいのではないか?」と言われたかららしい。日本では幼稚園は文部科学省管轄で、保育園は厚生労働省管轄となっている。つまり幼児「教育」を担うのは幼稚園で、保育園はあくまで親の就労時間中の子供の「保育」を行う機関となっている。個人的な認識としては、別に保育園だからと言って教育面で幼稚園に劣っているわけではないと思う。言葉(国語・外国語)・算数・芸術などに関しては幼稚園の方が優れているかもしれないけど、保育園の中には幼稚園並みの教育プログラムを提供しているところもある。むしろ、教育の定義によっては保育園の方が優れている面もある。食事、歯磨き、トイレ、片付けなど「しつけ」については保育園の方がしっかりしているのではないかと思う。ということで一概に保育園が幼児教育の場として劣るという考え方は危険な気がするし、現実は決してそうではないと思う。ただ、幼稚園は大体専業主婦の家庭の子供が通っていて、保育園は共働き家庭の子供が通っているという事情から子供の余裕ってのは大分変わるだろうし、親と接する時間も圧倒的に前者の方が長い。そういう外部環境的な面で子供の精神的な負担は幼稚園に通っている子供の方が圧倒的に楽で、結果として情操的には幼稚園の方が有利になっているだけな気がする。だから幼稚園だ、保育園だとう議論よりも保育園に通っている子供達の、つまりは共働き世帯の時間的・精神的余裕が改善されるのであれば、別に保育園だから問題があるということにはならないはず。例えば、保育園を沿線に、しかも駅からすぐ傍の立地に多く作って供給能力を上げるのも1つの手段だし、テレワークを促進してモビリティ度を上げるとか。

日本は人口も減少していくので、人口を増やしながら、労働人口を維持しようとすれば、共働き家庭を増やさなければならない。更に、一人っ子では駄目で、平均2人から3人は子供を持ってもらわないといけない。それが、保育園は幼稚園よりも教育的に劣るという考えが浸透しているとタダでさえ子供と離れなければならない親は罪悪感を感じるのに、余計に預けにくくなる。それだけは避けないといかんと思います。

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