あと9時間後のフライトで成田からNew Yorkに出発する。
遂にこの日が来たという感じ。
ビジネススクールというものを初めて認識したのが大学3年生の時だから、9年越し。ビジネススクールに行くこと自体はあくまで通過点に過ぎず、卒業してからが勝負ではある。それでも、留学すること自体が色んなこととの葛藤の連鎖だったから、正直かなりの万感の思いがある。決して間違った選択をしたとは思っていないし、この選択を「良かった」と思えるように変えていける自信はある。でも、日本に残す妻と娘には本当に申し訳ない気持ちで一杯。もう少しましなやり方もあったかもしれないとは思う。夫婦関係に関しては、INSEADとCoumbia Business Schoolの合格を機に緊張状態が一気に高まった。価値観に遡るような話も何度もしたし、その度決裂し、議論し、決裂し、議論し、ということを何度も繰り返した。お互い気に食わないことだらけで、客観的にいい悪いを判断するのではなく、反射的に否定的になるようなマズい状況にまでなった。残念ながら、最終的にはコンセンサスに至ることもなく、結果、僕が家のお金も持ち出して、挙句の果てに借金までして、押し切る形で留学を決めてしまった。今でも、心の半分くらいは申し訳ない気持ちが占拠している。非常に辛い思いをしているだろうし、これから先も卒業するまではそんな不安な状態を続けさせてしまうのは、いくら間違った選択をしていないという確信があっても辛い。
羽紗はまだ「ちょっといなくなる」程度に思っているのか、あっけらかんとしている。しかし、これから先どうなるのかが分らないのも不安ではある。最近はよく話すし、1人の人間として接しても全く無理のないほどコミュニケーションが取れるようになってきた。ここから先自立していく羽紗を見守るということが出来なくなるというのは本当に辛い。ここから1年半はFacetime越しに彼女の成長を見て行く事になる。羽紗が大きくなってから、小さい時を振り返り、「そういやパパはアメリカに留学していたんだっけ。私も海外に出てみたいな。」と思ってもらえたら、これ以上のことは無い。何故ならそれもColumbiaを選んだ理由の1つなのだから。
卒業後、借金だけじゃなくて、色々と返済しないといけないものが増えてしまったが、それだけ僕は覚悟を積み重ねたつもりだ。最後は家族みんなが笑えるように、この選択を実りあるものにしないといけない。
行ってきます。
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