2009年5月19日火曜日

Take a risk

基本的にリスクとリターンは自然の摂理と同じであると考えている。水素と酸素が結びついて水が生成される。葉緑体が太陽光と二酸化炭素を吸収し光合成することによって酸素が生成される。このように一見ありふれていて、原理を理解しなくても当然と受け止められるような自然界の事象にも必ず法則は存在している。水素と酸素以外から水は出来ないし、葉緑体が太陽光と二酸化炭素なしで光合成を行うことは出来ない。

リスクの無いリターンは存在しない。いや、リスクを取らなくてもリターンは得ることができるかもしれないが、リスクを取らずにリターンを得ようとすることは自然の摂理に逆らおうとすることと同義である。

ミーティングで当たりさわりの無いことを言っていればクライアントの反感を買うこともないかもしれない。但し、コンサルタントとしてクライアントから一目置かれる可能性も極めて低いだろう。しかし、リスクを恐れず堂々と第三者的な立場から堂々とクライアントに対して自分の意見を述べる場合はどうだろうか。確かに、読み違えればクライアントから大いに反発を受けることもあるだろう、もしかしたらコンサルタントとしての資質を疑われるかもしれない。しかし、クライアントの身になって考え、ソクラテス問答を何度も行い、出来る限りリスクを抑える努力をした状態で臨み、自分の意見がクライアントに刺さった場合は、それだけのリターンを享受できるようになることは間違いない。

ビジネススクールへの出願書類についても同じことが言えるのではないだろうか。一般的すぎるキャリアビジョンは当たりさわりの無いように見えるが、具体性が無く入学審査官には到底響かない。ディテールが細かい具体的なキャリアビジョンは、フィット感を明確に否定されることもあるかもしれないが、入学審査官の心に残る可能性は一般的なキャリアビジョンに比べて数倍も大きいことは明らかである。

自省すると、これまでは当たりさわりの無い「快適ゾーン」に逃げる癖が結構あったと思う。やっぱり、リスクを取っていかないと、実りのある豊かな人生は送れないよね。

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