2009年5月16日土曜日

エコポイント

エコポイントの付与がスタートした。

エコポイントは高環境性能の家電購入に際し、商品分類に応じて付与される。付与されたポイントは家電量販店独自のポイントのように、後で現金と一緒に使うことができる。

要するに景気刺激と一般家庭の低炭素化を狙った「二兎を追う」政策なのである。

しかしエコポイントは現在審議中の補正予算案に組み込まれている制度。本来は補正予算成立後にスタートする予定だった。ただ、メーカーや小売店から消費者の買い控えを招いているという指摘があり、成立前にポイント付与を開始することになってしまった。日経新聞にも一面広告が載っていたが、ご丁寧に「補正予算案が成立することが前提です」と書いてある。何ともお粗末な感じがする。

それにしてもこの制度は「どうやったらポイントが貰えるのか?」「ポイントは何に使えるのか?」「どうやって使うのか?」が直観的に分かりにくい。そもそも家電量販店の独自ポイント制度とは別ものだし、データとしてポイントが管理されるわけでもない。成立したら成立したで、運用上の問題は残っているような気がする。

市場の需給バランスがエコポイントの付与程度で均衡点に向かうのか、景気が刺激されるのか、については微妙だと思う。好景気の時であれば奏功したかもしれないが、不景気時には消費者は支出に対して保守的になるので、ポイント還元よりも現金値引きの方が効果が大きいのではないだろうか。

少なくとも補正予算案が成立しないことには効果も測れないので、まずは法案成立を祈っているが。

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