最近、ITニュースを騒がせていたiPhone4の受信状況に関する問題が終息を見せた。クパチーノのApple本社でJobsが釈明会見を実施。"We are not perfect. Phones aren't perfect"で始まる会見はなかなか面白い会見だった。そもそもiPhone4の問題が取りざたされていたはずなのに、BlackBerry、Droid、Windows Mobileなど競合スマートフォンでも同じ問題があると指摘して、まるで「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な感じで、論点がすり替わってる(笑
とはいえ、そんな主張だけで乗り切れるわけはなく、アンテナ受信状況を正確に表示するiOS4.01をリリースし、絶縁体として作用するバンパーをiPhone4の購入者全員に無償配布するらしい。バンパーのコストってどれくらいなんだろう。100円だとしても3億だよな。それは大したことないとしても、それに対応するスタッフの人件費とかも乗ってくるから、それなりの代償だね。
ソフトウェアもそうだけど、問題が発覚されるのは、実際にサービスやプロダクトが世の中で使われるようになってから。こないだのトヨタ自動車のリコール問題も、製品を市場に出すということがいかに神経を使うことかということを教えてくれた。ナイスなプロダクトデザインと機能のトレードオフはよく言われたことだけど、ある程度問題が発生することを織り込んで、アフターマーケットでのサポートや問題に対するクイックかつ誠実な対応ができるようにしなければいけない。プロダクトを作り上げるだけで満足してはいけないね。
でも個人的には今回のケースは結構ラッキーな方だと思う。というのも、バンパーで乗り切れるというのは、そもそもバンパーは絶縁目的ではなく、ファッションとして導入予定だったから、デザインが著しく損なわれるわけでもない。自動車のリコールのように全て回収しなければならないような深刻な事態には至らなかったわけだし。いずれにせよ、今回の件でAppleのブランドに傷がつくわけじゃないんだろうな。ということで、問題が発生しても乗り切れるだけの顧客ロイヤリティを作るというのも非常に大事だわ。もちろん、繰り返したらファンは離れていくけどね。
2010年7月18日日曜日
2010年7月13日火曜日
ユニクロ+グラミン
ユニクロがバングラデシュにてグラミン銀行と合弁会社を設立し、衣料品の企画・製造・販売を手掛けるソーシャルビジネスを立ち上げると発表した。グラミン銀行は企業と合弁でビジネスを立ち上げることに非常に積極的。これまでもフランスのダノンとグラミン・ダノンを、スウェーデンの通信キャリア・テレノールとグラミン・フォン、グラミン・テレコムなどを立ち上げ成功を収めている。
ただ、今回のユニクロとの合弁は何となく意味合いが違うように感じる。その理由は2つある。
1つ目はこれまでグラミン銀行が企業と組んできた事業は明らかにバングラデシュ国内に存在しなかった事業であり、社会問題に対するインパクトが大きかった。ダノンとのジョイントベンチャーでは、バングラデシュ国内の子供たちの深刻な栄養不足を解消するためにシャクティという栄養価の高い、かつ安価なドリンクを開発し、栄養改善と雇用創出という効果をもたらした。グラミンフォンでの取り組みも、農村部に情報インフラを敷衍しただけでなく、電話の管理者という雇用を創出し、大きなインパクト与えた。しかし、衣服というのはどうなのか。社会問題化しているのか。ファクトを調べたわけではないから何とも言えないけど、今まで見てきたインパクトに比べると大分弱いような気がする。
2つ目はバングラデシュの文化保護という観点に資するのかということ。グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスはいつもサロワカ・ミューズというバングラデシュの民族衣装をまとっている。それは彼のバングラデシュの文化に対する思いである、と彼の本で読んだことがある。ユニクロは、サロワカ・ミューズを製造、販売するのか?そんなことはないと思う。きっとカジュアルな服が巷にあふれるのだろう。でもそれでいいのか?そんなことムハマド・ユヌスがOKするのか?とも思う。ということで、今後どういう展開をしていくのかは気になるところ。
僕的には柳井さんとムハマド・ユヌス氏協同でバングラデシュの起業家支援のためのインキュベーション事業だったり、ベンチャーキャピタル事業を立ち上げてもらいたかったな。柳井さんは起業家育成に大変熱心な方だと思うし。
ただ、今回のユニクロとの合弁は何となく意味合いが違うように感じる。その理由は2つある。
1つ目はこれまでグラミン銀行が企業と組んできた事業は明らかにバングラデシュ国内に存在しなかった事業であり、社会問題に対するインパクトが大きかった。ダノンとのジョイントベンチャーでは、バングラデシュ国内の子供たちの深刻な栄養不足を解消するためにシャクティという栄養価の高い、かつ安価なドリンクを開発し、栄養改善と雇用創出という効果をもたらした。グラミンフォンでの取り組みも、農村部に情報インフラを敷衍しただけでなく、電話の管理者という雇用を創出し、大きなインパクト与えた。しかし、衣服というのはどうなのか。社会問題化しているのか。ファクトを調べたわけではないから何とも言えないけど、今まで見てきたインパクトに比べると大分弱いような気がする。
2つ目はバングラデシュの文化保護という観点に資するのかということ。グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスはいつもサロワカ・ミューズというバングラデシュの民族衣装をまとっている。それは彼のバングラデシュの文化に対する思いである、と彼の本で読んだことがある。ユニクロは、サロワカ・ミューズを製造、販売するのか?そんなことはないと思う。きっとカジュアルな服が巷にあふれるのだろう。でもそれでいいのか?そんなことムハマド・ユヌスがOKするのか?とも思う。ということで、今後どういう展開をしていくのかは気になるところ。
僕的には柳井さんとムハマド・ユヌス氏協同でバングラデシュの起業家支援のためのインキュベーション事業だったり、ベンチャーキャピタル事業を立ち上げてもらいたかったな。柳井さんは起業家育成に大変熱心な方だと思うし。
2010年7月10日土曜日
What is "Leadership"?
ビジネススクールの受験を志し、というよりも、エッセーに本格的に着手した3月頃からだろうか、Leadershipって何だろうと考えるようになった。大抵どのビジネススクールもリーダーシップ教育に力を入れているという。でも決してリーダーシップが何なのかについては明確に触れていない。
「積極性?」
「組織を率いる能力のこと?」
などなど色々な解釈が出来ると思う。なので、定義については人それぞれではあると思うが、僕なりに色々と考えた結果1つの解に辿りついた。リーダーシップとは、「組織の方向性に関する意思決定を下し、組織を導くこと」である、と。よってもって、7年間の経験から白黒はっきりつくような状況というのはかなり稀。複数の選択肢があり、甲乙つけがたい状況でも、「こっち!」と果断に決断しなければならない。こういう大体曖昧模糊とした状況で進むべき方向や次のアクションをその場その場で決めていく能力がリーダーシップなんだと思う。
だから「この人凄い!」と思った先輩たちは判断能力に優れ、進むべき方向性があり、その方向性に基づいて曖昧な状況でも意思決定出来る人たちだった。大体そういう人たちについて行くと、道中辛いかもしれないが、最終的にはちゃんとゴールに辿りついていた。だから僕の中でのリーダーは僕が尊敬する先輩たちのように意思決定ができる人たち。勿論、人間力が高いにこしたことはないが、優柔不断な人間はリーダーとしては適任ではない。
こんなことを考え始めてからか、社内の人間を見る時はこれまでとは違う見方をするようになった。それに社内の組織のこともよく考えるようになった気がする。そんな中でいくつか課題も見えてきたから、受験勉強というのは合否に関わらず貴重な経験なんだと思う。
ちなみに、WoodenというUCLAの伝説的なバスケットボールコーチが定義したリーダーシップの素質はこんな感じ。必要な要素としては確かにという感じ。
「積極性?」
「組織を率いる能力のこと?」
などなど色々な解釈が出来ると思う。なので、定義については人それぞれではあると思うが、僕なりに色々と考えた結果1つの解に辿りついた。リーダーシップとは、「組織の方向性に関する意思決定を下し、組織を導くこと」である、と。よってもって、7年間の経験から白黒はっきりつくような状況というのはかなり稀。複数の選択肢があり、甲乙つけがたい状況でも、「こっち!」と果断に決断しなければならない。こういう大体曖昧模糊とした状況で進むべき方向や次のアクションをその場その場で決めていく能力がリーダーシップなんだと思う。
だから「この人凄い!」と思った先輩たちは判断能力に優れ、進むべき方向性があり、その方向性に基づいて曖昧な状況でも意思決定出来る人たちだった。大体そういう人たちについて行くと、道中辛いかもしれないが、最終的にはちゃんとゴールに辿りついていた。だから僕の中でのリーダーは僕が尊敬する先輩たちのように意思決定ができる人たち。勿論、人間力が高いにこしたことはないが、優柔不断な人間はリーダーとしては適任ではない。
こんなことを考え始めてからか、社内の人間を見る時はこれまでとは違う見方をするようになった。それに社内の組織のこともよく考えるようになった気がする。そんな中でいくつか課題も見えてきたから、受験勉強というのは合否に関わらず貴重な経験なんだと思う。
ちなみに、WoodenというUCLAの伝説的なバスケットボールコーチが定義したリーダーシップの素質はこんな感じ。必要な要素としては確かにという感じ。
2010年7月4日日曜日
考えることと喋ることは違う
今日のミーティングからEdとインタビュートレーニングを開始した。相変わらずINSEADからインタビューのインビテーションは届いていないが、インタビュー通知のデッドライン近辺に一斉配信されるという噂を信じて。今日はWhy MBA?Why INSEAD?等の基本的な質問を中心に練習をした。事前にスクリプトを作っていたのだが、全てを覚え切れているわけではなくFluencyにはまだまだトレーニングが必要であり、またExtemporaneousな質問に対してはどうしても抽象的な言葉が出てしまうので、具体的でいて簡潔に話が出来るように準備しないといけないという指摘あり。戦略的に抽象的な言葉を言って、敢えて突っ込みどろこを作っておき、おびき寄せて用意した説明を言うなどのテクニックはあるが、そもそも出まかせチックになっている部分は直さないといけないと。
しかし用意したことを話すというのは難しいなぁと思う。英語になると尚更。ダイアログだともっとレスポンシブなので言葉も出てくるのだが、一方的に話すインタビューになると考えていることの70%くらいしか言えなくなってしまう。30分くらい話したが、かなり頭がいっぱいいっぱいになった。本番のもっとプレッシャーのかかる状況を考えると、まだまだ研鑽が必要である。
それにしても今日は脳みそがかなり疲労した。社会人になり立ての頃の方が上司と話す時やお客さんと話す時は今より準備して臨んでいたはずだが、年を取って色々な知識を得るようになってくるとその場の流れでも会話できるようになる。だから、最近こういうトレーニングを怠っていたと反省。留学を置いておいても、なかなかいいトレーニングだと思う。
2010年7月3日土曜日
ピアノ
子供のお稽古に付き添うというのはなかなか新鮮味があっていい。仕事には無い刺激を受けるというのは常にフレッシュでいるためには必要だと思う。子供と過ごす時間も作れて一石二鳥である。是非とも世の中の仕事で忙しいお父様方は土日に公園やお出かけに行くのではなく、お稽古ごとに付き合ってみるといいと思う。
6月から7月上旬にかけて妻は土曜日に大学の授業があるため羽紗の隔週のピアノのレッスンには僕が付き添いをしている。羽紗は2歳からピアノのレッスンを始めたが、最初は大変だった。2歳児に30分間ピアノの前に座っていなさいというだけでもエラい大変で、すぐに集中力が切れるのでレッスンもままならない状況が・・。最近、ようやくようやく徐々になれてきたみたい。なんと両手で弾く練習を始めている(と言っても左手はずっと「ソ」だけど)、けどまだ完ぺきではない。だからレッスン中にじっとしてられなくなると、先生からいきなり「パパも一緒に弾いて!」というコールドコールを貰うことがあり、まさか小学生の時にピアノやってましたとは言えないお粗末な音楽センスを披露しながら連弾したりしている。でもピアノを弾くなんて殆どないことなので、割と楽しい。ピアノの生音から受ける刺激と指を動かすという刺激が心地よいのだ。
こういう休日の過ごし方もありだなと思う。
2010年7月2日金曜日
Jeff
前職を辞めて今の会社に籍を移す前の2ヶ月ばかりアメリカ・イギリス放浪の旅に出かけた。そのうちの1ヶ月くらいはOregonで過ごしたのだが、そこでは楽しかった思い出しかない。
Mt.Hood Meadowsに行ってスノーボードしたり、New Deal政策により建てられたTimberline Lodgeに泊ったり、地元のボーイスカウトの子供たちとスノーシューを履いて雪原を分け入り氷点下十数度という極寒の中でテントと寝袋だけで一夜を過ごしたり、1人で馬に乗って山の中を駆け回ったり、何故か地元の小学生たちの社会化見学を手伝って半導体検査装置について説明したり、Columbia Gorge近くのSkamania Lodgeでゆっくりとコーヒーを飲みながらぬくもりのあるログハウスでボーっとしたり、小学校のLip Sync(口パクの学芸会?)を見に行ったり。
これらは全て、滞在中お世話になったJeffのおかげである。彼は僕にとってアメリカの父親と言っても過言ではなく、僕の中に父親のロールモデルが無い分、その1ヶ月半で目の当たりにした当時14歳の1人息子・Davidに対する彼の接し方というのが、そのまま「父親とはかくあるべし」という価値観のベースになっている。
Mt.Hood Meadowsに行ってスノーボードしたり、New Deal政策により建てられたTimberline Lodgeに泊ったり、地元のボーイスカウトの子供たちとスノーシューを履いて雪原を分け入り氷点下十数度という極寒の中でテントと寝袋だけで一夜を過ごしたり、1人で馬に乗って山の中を駆け回ったり、何故か地元の小学生たちの社会化見学を手伝って半導体検査装置について説明したり、Columbia Gorge近くのSkamania Lodgeでゆっくりとコーヒーを飲みながらぬくもりのあるログハウスでボーっとしたり、小学校のLip Sync(口パクの学芸会?)を見に行ったり。
これらは全て、滞在中お世話になったJeffのおかげである。彼は僕にとってアメリカの父親と言っても過言ではなく、僕の中に父親のロールモデルが無い分、その1ヶ月半で目の当たりにした当時14歳の1人息子・Davidに対する彼の接し方というのが、そのまま「父親とはかくあるべし」という価値観のベースになっている。
褒める時は思い切り褒める。
叱る時は思い切り叱る。
何故悪いのかをちゃんと考えさせる。
でもその後はちゃんとフォローする。
Davidのレスリングの試合では、あたかも自分の試合かのように熱くなって応援していたし、Davidが負けても"Good job, David"といって暖かく迎えてあげていた。かと思えば、Davidの学校の帰りに3人で車に乗っていた時に、Davidが反抗的な態度を見せたら、"Get out of the car!!"と言っていきなり急ブレーキを踏み、Davidを車から降ろしてすごい剣幕で歩いて帰れ、と怒っていた。それでも家ではJeffからちゃんと歩み寄り、ちゃんと対話していた。Jeffは厳しいけど、Davidもちゃんと自分の父親のことを尊敬していた。そこには僕が経験したことが無い父親と息子の信頼関係があった。
Davidくらいの年齢の時に父親とのインタラクションが全くなかった自分にとっては、こうやって子供とちゃんと向き合ってくれる父親がいるDavidが本当に羨ましく思えた。また自分が父親になった時はJeffのように子供と向き合える父親になろうと思うようになった。
Davidくらいの年齢の時に父親とのインタラクションが全くなかった自分にとっては、こうやって子供とちゃんと向き合ってくれる父親がいるDavidが本当に羨ましく思えた。また自分が父親になった時はJeffのように子供と向き合える父親になろうと思うようになった。
日本に帰ってきてからも、彼がSEMICON JAPANで日本に来るたびに幕張まで会いに行ったり、出張で日本に来ると言えばホテルまで足を運んでいた。でもある出来事を境に、彼にも奥さんのLoriにも連絡が取れなくなってしまった。僕からメールをするのだけど、全く返信が無い状態がここ2年くらい続いている。本当に切なくなって、FacebookやLinkedinに登録されている彼のページを見て近況を探ったりした。
唐突に何故今日こんなことをBlogに書いているかというと、偶然彼のインタビュー記事を見つけたから。どうやら彼はSemiconductor IndustryからSustainable Energy Industryにキャリアチェンジして、今ではOregonで住宅向けのPV導入ベンチャーでBoard Memberになっているらしい。写真も掲載されており、相変わらずの立派な髭をたくわえていた。
Jeffに会いにOregonに行きたいな。
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