2011年2月28日月曜日

春近し?

今日は本当に素晴らしい天気だった。日中の最高気温は10度近くまで上がり、これまでの寒さが嘘みたいなよう。朝、同級生とPopovercafeというブランチで有名なレストランで朝食を取ってから、図書館に行くためにキャンパスに戻ったが、あまりの天気の良さに図書館に行くのが何だかもったいなく感じられたくらい。天気予報を見ると気温の波が出来ていたので春が近いのだろう(こっちでは三寒四温というのだろうか)。New Yorkは寒さと路上で回収を待つゴミの山と物価さえ何とかなれば本当に素晴らしい街。残り2つはどうにもならないと思うので、寒さだけでも何とかなってくれるともう少しNew Yorkを好きになれそうだ。

2011年2月26日土曜日

Middle Age

Columbia Business SchoolのPrivate Equity ProgramとPrivate Equity/Venture Capital Clubの共催によるPrivate Equity / Venture Capital Annual Conferenceに出席してきた。ファイナンスの世界は僕にとってはニュースで見聞きする以外は未知の世界ではあったのだが、興味のある領域であるので統計学の授業をお休みして1日中カンファレンス会場にいた。
Key Note SpeechはCBSの卒業生であるRussell Carson。彼はPrivate EquityはMiddle Ageに到達したと言っていた。Private Equityというアセットクラスは投資手段のステージとしてかなり成熟してきているのと同時に、これまで追及してきたIRR20%という高いリターンが政府の規制、景気悪化などによって期待するパフォーマンスを上げることが難しくなっていると。あまりファイナンスに詳しくないので、間違っていることを書いているかもしれないが、ディールのストラクチャでリターンの勝負を決めるだけでなく、インダストリスペシャリストや経験豊富なシニアマネジメントを採用し、ポートフォリオ企業の収益性改善をしてリターンを上げていくような努力をしているとのことだった。特にプライシングやコストカットなどのターンアラウンドの専門家というのが必要と感じているらしい。そして、この傾向というのはどのファームにも当てはまるだろうということだった。非常にナイーブな考え方だが、個人的には投資して、その後リターンを絞りとっていくというのは何となく人間味が感じられない。だから投資先の価値向上に関与していくというのは理想的ではある。ただ、本質的には変わらないのだろう。少し違和感を感じたのは事実だが、内発的に変化の乏しい日本企業に対して外部から影響を及ぼしていくことが出来そうなPrivate Equityの必要性というのは少なからずあるのではないかと感じている。日本のPEマーケットに明るい知り合いに聞くと、Middle Ageどころか日本のマーケットは非常に小さく、なかなか経営者からポジティブに受け入れられないというのが現状らしいが、日本経済がが衰退している時にこそアグレッシブに変わるための原動力が必要だろう。先日、東京海上日動アセットマネジメントがアクティビストファンドを立ち上げるというニュースが出ていたが、外資系ファンドではなく日系ファンドによってどこまで雪解けができるのかというのは見てみたいところである。

2011年2月25日金曜日

Mickey Mouse

昨日のStrategy Formulationの授業はWalt Disneyがテーマのケースだった。

メインはEisnerがCEOに就任した1980年代後半から2000年頃にかけてのDisneyの事業多角化について。彼がCEOに就任してからというもの、本丸のテーマパークビジネス・映画部門の強化、ABCの買収などメディア事業への進出、Anaheim Mighty Ducksの買収によるスポーツビジネスへの参入、Disney StoreのオープンによるRetailへの進出など、周辺事業に次々に参入していった。授業ではその拡大の方向性が妥当だったのかどうかについて議論した。

後日談的な話で言うと、結果的にEisnerはCEOの座を追われることになり、拡大は行き過ぎていたという風に見られている。そのためなのかアメリカ人の学生にはDisneyのファンという人間が少なく、またEuro Diseyの不振もあって、ヨーロッパ出身の学生もDisneyに対してあまりポジティブなイメージがないらしい。ということで、Disneyのメンツを保つつもりでも何でもないが、日本でのDisneyブランドがどれだけ強いかということを色々と説明してあげた。そのせいか、授業後に僕を見るたびに学生から「次はいつDisney Landに行くんだ?」と聞かれる始末。挙句の果てに"Mickey"と呼ぶ学生まで出てきたり。

別にDisneyのファンじゃないんだけどなぁ。

2011年2月24日木曜日

Cluster Cup! 第2弾

先週に引き続き今日のHappy HourでもCluster Cupの競技の1つが催された。今日の競技は"Culster Idol"。ストレートすぎるので説明の必要は無いと思うが、一応補足しておくと、要するにステージ上で歌でも踊りでもいいのでパフォーマンスを披露し、その審査員が審査をするというものである。僕のクラスターもいつものようにSocial Chairの2人が中心になって準備を進めてくれた。僕らの目玉はNYUの大学院で音楽の修士を持っているヘッジファンドのファウンダーという何とも希有な経歴の持ち主のJK。彼がキーボードを持ち込み、そのタレントを余すところなく発揮してくれて、大盛り上がりだった。JKは普段は大人しそうなんだけど、キーボードを弾いている時の彼はまるで別人だった。ハンドル握ると性格が変わる人もいるが、JKは楽器を弾いている時は性格が変わるみたいだ。

とにかくどのクラスターのパフォーマンスも大盛り上がりだったのだが、個人的に面白かったのはCluster G。名前にかけて、少女時代のGeeに合わせて踊ってた。審査員の「あなた達は今日、"Yellow movement"を巻き起こしたわ」という何ともRacistな発言が面白かった(笑)にしても、毎週毎週Happy Hourで大盛り上がりするビジネススクールの学生というのは何ともパワーが凄い。

ちなみに、こういうことばかりBlogに書いていると全然勉強していないように思われるかもしれないが、そんなことはないので悪しからず。明日はPrivate Equity / Venture Capital Annual Conferenceがあるため、Statisticsの授業は欠席予定。金融危機以降、PEマーケットは縮小、低成長を辿っていると言われている。ファイナンスコストが高くなったことで、一時期はやった巨大なLBOは見られなくなり、Minority Stakeに路線変更するなどの話があるが、E&Yのレポートなどを見ていると復調の兆しも見られる。だから実際に現状としてはどうなのか、今後どのような軌跡を辿って行くのか、グローバルでPEが代替投資の手段としてどの程度成長性が見込めるのかなど、色々と聞けるチャンスがあったら聞いてみたい。やっぱりビジネススクールに来たのは、教室や図書館にこもるためだけじゃないので、非常に楽しみだ。

2011年2月22日火曜日

え!?

Strategy FormulationのMid Term Projcetの評価が返ってきた。結果はまさかの「満点」。最初は嘘なんじゃないかとか思ったが、紛れもなく満点であった。それでも信じられなかったので、実はどのチームも満点なんじゃないかと思ったが、決して全チームが満点をもらったわけではなかった。正真正銘の最高評価を頂いたということになる。 もっとうまくやるべきだったと、意気消沈モードで反省会までやったくらい、同じチームの誰もが「大失敗」と疑っていなかった。終わりよければ全てよしと言えば、よしだけど、こういうこともあるんだな。でも、だからって慢心してはいけないよね、とはチームの皆には話した。明らかにコーディネーション不足だったし、コミュニケーションも不足していた。Strategyではたまたま通用したのかもしれないけど、今後も通用するかはわからないし。それでも、何となく雰囲気が悪くなりかけていたチームが思わぬ高評価で少し和んだのは事実。救われた感じだ(笑)

2011年2月20日日曜日

Blue Water GrillとSunday Brunch

昨日は東京オフィスからNew Yorkオフィスにトランスファーした先輩とその奥様とユニオンスクエア近くのBlue Water Grillというシーフードレストランでディナー。彼とは直接仕事をしたことはないが、他の先輩を通じて知り合った。日本にいた時からずっと製薬会社のコンサルティングプロジェクトに携わっていて、3年前にExpatとしてNew Yorkに来て、2年ほど前に正式にこちらのオフィスにトランスファーしている。ちなみに、奥様は日本人だが、アメリカ生まれアメリカ育ちで、今は辞めてしまったが元々は同じ会社に勤めていたとのこと。うちの会社はそこまで社員(特に日本人社員の)モビリティが高くないので、海外のオフィスで日本人を見つけることは相当レアなのだが、ご多分に漏れず恐らく彼がNew Yorkオフィスで唯一の日本人だろうということ。ということで、ジャズバンドの演奏を聞き、おいしいシーフードを頂きながら、自然と日本人として海外で働くことについて話がつきなかった。ノンネイティブでもアメリカ人が圧倒的多数を占める環境で対等に渡り合うことも可能みたいで、非常に勇気づけられた。ご飯もおいしかったが、色んな意味でグッドディナーだった。

そして今朝は韓国人の2年生と同級生とBryant Parkのすぐ目の前にあるブランジェリーでBrunch。本当はEMBAの日本人学生が来る予定だったのだが、彼は昨日中国から帰って来たばかりで参加できず。彼は日系保険会社のアセットマネジメントでリサーチをやっているので、日本市場について話をしたかったのに残念。それでも3人集まれば2時間話すには話題がつきないのがビジネススクールの学生と一緒にいると面白いところで、あっという間に2時間が経ってしまった。

勉強も楽しいけど、こうやって人と会って色んな話をするのが本当に刺激的。こういう時間の使い方が出来るのも学生だから何だろうけどね。

2011年2月17日木曜日

Cluster Cup!

CBSではCluster対抗のCluster Cupというクラスマッチがある。クラスマッチというとバスケとかサッカーなどスポーツでの対抗戦を想像するが、スポーツ以外のイベントでもCluster間で競い合う。僕らJ-Termが入学する前に既にCluster Cupは始まっているため、僕らJ-Termerは僕らの得点は2倍換算される。
今日はHappy Hourの時間を使って、Brand Bashというイベントがあった。MAC(Marketing Association of Columbia)というマーケティング関連のクラブが主体となり、パートナーシップを結んでいる消費材メーカーやカード会社などのスポンサーのもと各社の製品やサービスを「いじった」競技が催された。そこでゲームをクリアするとポイントが貰え、各自の得点の合計がClusterの合計得点となるシステムである。どんな競技があるかと言えば、例えば、AMEXスポンサーの競技はクレジットカードをボールに投げ入れた分だけポイントが貰えたり、ナビスコスポンサーの競技は3つのOreoの中身を早く舐めとった方が勝ちとか、ペプシスポンサーの競技ではペプシとコーラを飲み比べてペプシのグラスを当てたらポイントが貰えたりした。僕もいくつかの競技に挑戦し、大量得点をゲットしたが、Oreoの早舐め競争はHappy Hourのジャンクフードを食べた直後だったので、終了後相当気持ち悪くなった。





ちなみに、Reckit Benkisherスポンサーの競技はコンドームを早くバナナに被せた方が勝ちという何とも言い難い競技だったが、あっという間にコンドームがなくなり、一番盛り上がってた。ビジネススクールの学生ってのは、、まったく。

中国語スタート!

今日から中国語の授業がスタート。Columbia Business SchoolにはChazen Institute of International Businessという研究機関があり、ビジネススクールの国際分野における取り組みの中心的機関となっている。その一環としてChazenは国際ビジネスの研究のみならず、語学教育の提供や海外提携大学との交換留学の取りまとめを行っている。Chazenの語学教室はビジネススクールの学生なら誰でも申し込むことが出来て、しかもテキスト込みで1セメスター240ドルとかなり価格が安いので、入学前から学校が始まったら是非申し込もうと思っていた。正直、個人的に興味関心の強い韓国語と迷ったが、ここで趣味に走ってはいけないと自制して、中国語に決定。とりあえず1年半あれば、日常会話くらいまではいけるのではないかという淡い期待を抱きながら。
そして今日が授業初日。当然のことながら日本人は僕1人で、あとはインド人、アメリカ人、アルゼンチン人という生徒の構成。当然のことながら、初回ということを抜きにしてもやっぱり非漢字使用言語圏で育った人には中国語は相当習得に苦労する言語ということが分かった。その理由は大きく2つあって、まず何よりも「漢字」。恐らく僕らがアラビア語で書かれた文章が記号か何かにしか見えないのと同様、彼らにとっては模様か記号にしか見えない。日本人は簡体字にはなじみがないものの、それでも何とか読めるし、書こうと思えば書けるのでそんなに苦労しない。そして発音。XiやQを見るとアメリカ人は英語の発音で発音してしまうので、拼音のような発音がすっと入ってこない。逆に日本人(少なくとも僕)は英語の発音を刷り込まれているわけじゃないので、適応するのも大した問題じゃない。四声に関しては日本人だろうが、欧米人だろうが、一から学び直さないといけないことだが、それでも中国語は日本人にとっては相当有利というよりも、非アジア圏の人間が目の前で相当苦労しているのを見て、彼らがいかに不利かということを実感することが出来た。先日、中国にGDPで日本が抜かれたばかりであるが、今後ますます経済だけでなく様々な国際分野での交流が中国との間で盛んになることを考えると、日本語教育という不倶戴天のアドバンテージを生かせるんじゃないかと思う。とりあえず1年後にはHSKで4級くらいまでは行きたいと思っている。せっかく同級生にも沢山中国人がいるので、彼らにも手伝ってもらおう。

2011年2月13日日曜日

ご丁寧に・・。

図書館に行き、来週提出の宿題3つ(Corporate Finance、Accounting、Microeconomics)は全部終わらせてきた。貴重な日曜日であるが、今週から中国語のレッスンが始まるし、いつどんなネットワーキングイベントが入ってくるか分からないので溜め込むことなくどんどんやっていこうと思っているので仕方なし。ただ、チーム課題も自分でやってしまっているので、出来れば助っ人が1人くらいいてほしいものなのだが、それより何よりStrategyの中間プロジェクトで若干崩壊してしまった我がチームが立ち直るほうが先決なのであまり贅沢も言ってられない。明日は反省会を予定しているのだが、何か先行き不安だわ。
先ほど家に帰ってランチを作って一息ついていたのだが、ご丁寧に教授達から来週のReading Assignmentに関するメールが。出来ればもう少し休ませて下さい。。また図書館行くかな。

2011年2月12日土曜日

Gyukaku in New York

 今日は僕が参加しているクラブの1つであるAsian Business Association(ABA)主催のランチで日本でおなじみの牛角に行って来た。行きは地下鉄が止まってしまい、タクシーでいかざるを得なかったのだが、非常に寒くて外でタクシーを待っているのもしんどかった。昨日は比較的温かくて、セントラルパークにもジョギングに出かけたのだが。早く春が来て欲しい。雪も降り出しだし、「やっと温かくなってきた」なんてぬか喜びだったなんて思っていたのだが、捨てる神あれば拾う神あり。ちょうど居合わせたABAのメンバーとタクシーに相乗りすることになり、その中に同じくJ-Termで入学した2年生でニューヨークでのパートタイムインターンや日本のPEでインターンをしたことのある韓国人の先輩がいて非常に面白い話を沢山聞かせてもらった。J-Termは夏も授業があるためインターンをやるのはかなり難しいのだが、実際に学校が始まって新しいことを色々と学ぶと実地で生かしてみたくなってきて、真剣にインターンについて考え始めたところだったから本当に参考になった。そして彼はインターンを東京でやっただけでなく、CBSに来る前はトヨタ自動車で働いていたため、日本のマーケットのこともよく知っていて親身になって話を聞いてくれた。ランチの時は別々のテーブルになってしまったため、あまり話ができなかったけど、彼と知り合えたのは非常に大きかった。今後も彼にはアドバイスを乞いたいと思う。

さて、ランチの方も非常に楽しかった。やっぱり同じアジア人といると何だか落ち着くというかリラックするできると改めて感じた。決して非アジア人の同級生といるとリラックスができないという訳じゃない。でも、たとえアジア系アメリカ人であっても何だか見た目が似ていると一緒にいるだけで親近感が湧くし、何となく落ち着く。
でも、同じテーブルに居合わせた中国人の同級生や先輩は中国語で話しだすので、圧倒さされてしまった。ABAでは公用語は英語にすべきで、是非中国語で話したいのであればGreater China Societyでやってくれと思った(笑)そして彼らの食欲の凄いこと。かなりの量の肉が運ばれて来たのだが、あっという間になくなった。中国の経済発展は彼らのような勢いのある若者によって支えられていると感じた。食事においても大方の日本人は控えめすぎるかも。アグレッシブさというのは食事時にも洗われるのだなと思った(笑)

食事の後は台湾人の同級生と一緒にSOHOに。Uniqloに行って来たけど、凄い人でごった返していた。先日2011 SSの+Jの販売が開始したけど、SOHO店でも1階奥の専用コーナーに商品が配置されていた。これまでプライスラインは大抵「日本の元値÷100」という感覚でいたが、日本で3990円のシャツは49.99ドルになっていた。円高の影響かな。日本でもUniqloにしてはあり得ない価格帯なのに、こっちでこの金額を見ると「おっと」という感じ。意外にも人が少なかったのはそのせいかな。

それなりに先週はハードだったのだが、またもや宿題が沢山出ているので今日はこれから勉強。来週のStrategyのケースはビジネススクールで大抵どこでも勉強するらしいHBSのBSBとSky Televisionが題材。それにしてもHBSのケースはよく出来ているなぁと思う。CBSも独自のケースがあるが、今のところ目を通したケースを比較するとHBSの方が圧倒的に質が高いと思う。実際にビジネススクールに来る前はレクチャーとケースのバランスとか気にしていたが、圧倒的にケースの方が学びが多いので、今はケーススタディ指示派に改宗した。来てみないと分からないことって沢山あるなぁ。

2011年2月8日火曜日

A tough week

12月、1月と毎日のように更新してきたブログがここのところ5日おきとかになっているのでお気づきの方もいるかもしれないが、平日も週末も殆ど図書館で過ごしているくらい猛烈に時間に追われている。若干図書館が嫌いになってきた(笑)でも今週が山なので、来週になったら少しは落ち着くかなと思う(希望的観測が半分くらい)。
Strategy Formulationの課題をグループで取り組んでいるのだが、想像以上にグループワークがしんどい。何がしんどいかって、なかなか意見がまとまらないこと。皆、言いたいことを言うし、こうしたい、ああしたいと言って五里霧中状態。最初は何とかうまくまとめようと思ったけど、このメンバーをまとめるのはちょっと不可能に近いことが徐々に判明。「こんなもんかな」と諦めつつ、何とか個人個人がやりたいようにやりながらも、最終的にはまとまっちゃってる!的なチームマネジメントでも学ぼうくらい感覚にこの1週間でなってきた。

本当に、完全フラットってのは機能しない。

ジレンマ

今日のStrategy FormulationはEily LilyのCSRに関するケースだったが、そこで面白いことが起こった。冒頭、「製薬会社は途上国や貧しい人たちに対してディスカウントを提供すべきか」という問いに対し、多くの学生からは「製薬会社は社会に対して貢献すべきであり、彼らが自主的にしようが、政府の規制により仕向けられようが、ディスカウントを提供すべきである」という意見が多数だった。で、教授が「じゃあ途上国で問題になっている結核と先進国で問題になっている糖尿病とどちらに注力すべきか?」という問いにシフトした時、これまで途上国保護に回っていた学生達が糖尿病治療薬への注力を支持しはじめた。結核の治療薬は製造プロセスが複雑(発酵プロセスなどを経るため)であり、コスト高な一方で、未だにグローバルの製薬市場で大きなシェアを占める先進国では糖尿病患者は食習慣の悪化などによって増える一方と市場のポテンシャルとしても収益性も高い。やっぱり自分がいざ意思決定をする身になってみると擬似的にであっても、こういった迷いが生じるのであろう。製薬会社のマネジメントって日々こういう倫理的ジレンマと隣り合わせなんだろうなと思った。

2011年2月3日木曜日

Boggled down ( ´З`)=3 ゲップ

本格的に授業が始まってから、とにかく時間がなくて困っている。2日おきに授業があるため、予習と宿題対応に追われっぱなし。現在も来週提出予定の宿題が5つ(うち2つはグループワーク!)。挙句の果てに来週金曜日にStatisticsの中間試験が控えているため、もはや授業を受けていない間は図書館に缶詰状態。そんな中、フロリダ出身のLearning Teamメンバーは毎週木曜日夜にはフロリダに帰ってしまい週末にグループで宿題対応が出来なかったりして、若干「おいおい」という感じ。授業以外にも、Student Groupの説明会に出席したりとイベントごとが多いので、図書館が閉まるまでに勉強終えられなくて、アパートに帰ってからやるか、アパートに帰って一旦仮眠してから夜明け前に起きて勉強してる状態。お陰で3時間くらいしか最近寝れてない。とにかく来週を乗り切れば、少しは楽になると思うのでとにかく頑張るしかない。

Social Mediaの未来は明るい?

Chazen Japan Study Tourに向けて、昨日は学校近くのバーに参加者を集めてのSocial Gatheringを開いた。昨日は半分程しか人が集らなかったので、若干寂しかったが、それでもこの円高の折に日本に行きたいと言ってくる学生達だけあり、Tourに対する期待も想像以上に高かった。若干プレッシャーだが、これを機に日本のことをますます好きになってもらえればと思うし、準備を進める身としても何とか楽しいTourにしたいという気持ちが強くなった。
勿論、昨日来てくれた人達とは日本の話だけではなく、これまでの仕事とか、学校生活とか、特に2年生とはあと4ヵ月後に迫った卒業後の進路について色々と話を聞くことが出来た。あるアメリカ人学生は同じ会社に昔勤めていたらしく、しかも僕が4年前に一緒に働いていたSingaporeオフィスのManagerと一緒にプロジェクトをやっていたということが判明しびっくり。彼は卒業後、Social Media関連のStart Upを起業するらしい。それにしてもSocial Mediaの市場というのは明るいのだろうか。その場にいたインド人の2年生は既に在学中にSocial Mediaビジネスで母国インドで起業していて、卒業後はインドに帰るのだという。Facebookのユーザ数は既に5億人を突破しており、余裕で世界人口の10%をカバーしている。正直言って、これだけ参加者が増えるとFacebookを脅かすサービスを作ったとしても、成功するのは相当難しいのではないかと思ってしまう。
ニューヨークに来るまでは、ファイナンスキャリア志望の学生が多いのだろうと予想していたが、実際はそんなこともなく卒業時点で起業を考えている学生も結構多いようだ。前述のインド人の学生に実際に起業に際してビジネススクールの授業は役に立つのか?と聞いたら「勿論だ」との回答。詳しいことはあまり聞けなかったが、ネットワークばかりではないということだった。

とはいえこちらは、毎日雪だるま式に増えていく課題に追われ、若干将来のことを考えている余裕がなくなってきたのが辛い(泣)