2010年6月20日日曜日

Wording

かれこれエッセイを書きだしてから、2ヶ月くらいが経つ。かなりの分量を書きまくったので、大分欧米式のスタイルになれてきた。でも1つなかなかNon-Nativeにはハードルが高いなと思うことがある。

それはWording、つまり言葉の選択である。

例えば、エッセーやレジュメに"Collaborate"と何も考えずに書いたとしよう。するとそこが突っ込みどころとなる。つまり、何故"Collaborate"を選んだのかということ。協力して何かを進めるということであれば、"Cooperate"でもいいし、"Work together"でもいい。
または、"International"と書いたとしよう。"International"とはどういうことか?"Global"と違うのか?そもそもあたなにとっての"International"の定義は何なのか?
ビジネススクールにお決まりの"Leadership"という言葉を使ったとしよう。"Taking an initiative"とかニュアンスは同じ言葉は沢山ある。何故"Leadership"なのか?そもそもあなたにとってLeadershipとはどういう意味か?

自分が表現したい行動や事象と英単語の語源や読み手にどう解釈されるかということをマッチさせるのは非常に難しい。そもそもそんなボキャブラリーが豊富な訳じゃないし、第一単語を知っていてもニュアンスの微妙な違いなんて知る由もない。勿論、日本語でも具体的に言葉の意味を説明できるくらい自分なりの定義を持っているべきだが、そこからさらに適切な言葉を選ぶという時点でもう一段のハードルがある。

逆にボトムアップで、帰納的に物事を表現したい時も言葉の選択は難しい。エッセーは500Wordsとか750Wordsとか文字数制限がある世界で勝負しなければならない。Narrativeにだらだらと伝えたいことを書いていくと、あっという間に文字数をオーバーする。だから、伝えたいことは簡潔かつ明瞭に伝え、それでいて読み手が書き手の僕らの期待通りの解釈をしてくれるような叙述にしないといけない。要するにチャンクアップするのである。動詞1つで複数の行動を表す、形容詞1つで複数の事象を表すとぐっとエッセーが引き締まる。ただ、ここでもどの言葉を使うのか、何故使うのかというのは相当に吟味しないといけない。この言葉の選択を1つ誤ると、アドミッションに与える印象は格段に変わってくるのである。

逆にこれらをちゃんと準備すれば、インタビューで突っ込まれても十分に対応できるようになるはず。あえて突っ込みどころであるかのように、CollaborateとかLeadershipという言葉を用意しておけば、"What do you mean by 'Collaborate'?"と言われても"For me to collaboration is to・・・"という形で2Wayコミュニケーションが出来る。でも、逆はご想像通りである。Irrelevantな印象を与えて完全にマイナスポイントだ。

日本語でもどの言葉を使うのかは大事だけど、日常会話を超えて他言語に踏み込んでいくというのはなかなか奥が深いものである。

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