2010年6月30日水曜日

At the bottom of the pyramid

25日のWall Street JournalにDanoneの新興国戦略に関する記事が掲載されていたので、思うところを1つ。
消費財メーカーの主戦場は先進国から新興国にシフトしつつある。Danoneではすでに新興国売上高が約40%に達している。マイクロファイナンスで2006年ノーベル平和賞を受賞したMuhamad Yunus氏と共同でバングラデシュにてGrameen Danoneという合弁を立ち上げ、僅か5セントのヨーグルトを開発・販売するなどDanoneは特に新興国の開拓に熱心な企業だと思う。新興国市場が魅力的なのは間違いないが、先進国に比べればリスクは当然のことながら高いし、先進国での戦い方から大きな転換が求められる。まず、新興国市場は分散しており、資源を一斉に投下できない。そのため、生産・物流などにおいてスケールメリットを享受するのが難しい。また流通チャネルが整備されておらず、パパママストアが未だに小売チャネルで圧倒的な割合を占めるため店頭での消費者接点を確保するだけでもかなりハードルが高い。その上、まだまだ所得水準は先進国の水準には到底及ばないのでその所得水準にあったプロダクトを開発する必要がある。この表を見てもらっても分るように、Danoneではわずか10セントを切るような商品をその国の消費者の経済力に合わせて開発・販売している。成長性にかけ投資を継続できるだけの資金力や先進国での安定的な収益源が無ければ、BOP市場で戦い続けるのは難しいのではないかと思う。日本メーカーはそもそも海外売上高比率が低く、日本市場依存度が高い。でもその日本市場は人口減に伴いシュリンクしていく一方。新興国で戦えるだけの体力を維持するためにも、ピラミッドの頂点で勝ち続けなければ。ヨーロッパ、アメリカ市場など成長は鈍化していてもある程度日本とマーケットストラクチャーが似ているエリアでビジネスを伸ばしておかないと厳しいなぁと思った。

2010年6月26日土曜日

インドネシアオープンなう

インドネシアオープンで日本勢が健闘中。サッカーW杯で検討するサッカー日本代表にも負けてませんよ(笑)

男子シングルスQFでは第1シードのKoo/Tanをトナミの平田/橋本組がファイナルの末撃破!このマレーシアペアは結構日本ペアを苦手としているのかも。過去にも坂本/池田、数野/早川組に敗れている。マレーシアはト杯でも日本に負けているし、そろそろRexyさんも立場危ういんじゃないだろうか、と思うのは僕だけだろうか。平田/橋本組は惜しくもSFで負けてしまったけど、大健闘。
男子シングルスでは田児くんがLee Chong Weiをファイナルまで追い込んだ。ただ、スコアを見る限り取られたゲームは結構ワンサイドゲームだったみたい。Lee Chong Wei強い。
そして女子シングルスでは日体大の佐藤が決勝進出!つ、つよい・・。決勝はインドのSaina。この選手も若手ホープだけど、大分曲者なんだよな・・。

そういや、インドネシアオープンのレセプションの記事がBadzineに掲載されていたが、これかなりいい趣向じゃないか(平山の化粧が濃い目に見えるけど、まあいいか)。

YOJでも選手に和装させて登場してもらうと楽しいんじゃないかね。

Bagus!

2010年6月25日金曜日

やきもき

INSEADにアプリケーションを提出してから2週間以上が経過した。インタビューインビテーションを待つやきもきした状態が続いている。果報は寝て待て、か。

そうは言うけど、ああ待ち遠しい。

朝目覚めたら

今日は朝から刺激が強かった。朝目覚めて日本対デンマーク戦の結果を見たら、何と3-1で日本が勝利しているじゃないか。最初は目を疑った。まさか3-1だなんて考えてもいなかったから。しかもどのゴールも素晴らしすぎる。本田のゴールも凄いけど、遠藤のフリーキックなんて素人目に見ても明らかにパーフェクト。そして岡崎の3点目をアシストした本田のターン。完全に相手ディフェンダーを翻弄していた。

直前までベスト4なんて到底無理と言われ、親善試合でも勝てない日が続き、ボロボロだった日本代表とは思えない。サッカーやラグビーの様に10人以上がピッチに立ち意思疎通を図らなければならないチームスポーツは立て直しが難しいものだと思い込んでいたけど、そんなこともないみたい。

チームワークって短期間でも修復できるんだな。

2010年6月20日日曜日

Wording

かれこれエッセイを書きだしてから、2ヶ月くらいが経つ。かなりの分量を書きまくったので、大分欧米式のスタイルになれてきた。でも1つなかなかNon-Nativeにはハードルが高いなと思うことがある。

それはWording、つまり言葉の選択である。

例えば、エッセーやレジュメに"Collaborate"と何も考えずに書いたとしよう。するとそこが突っ込みどころとなる。つまり、何故"Collaborate"を選んだのかということ。協力して何かを進めるということであれば、"Cooperate"でもいいし、"Work together"でもいい。
または、"International"と書いたとしよう。"International"とはどういうことか?"Global"と違うのか?そもそもあたなにとっての"International"の定義は何なのか?
ビジネススクールにお決まりの"Leadership"という言葉を使ったとしよう。"Taking an initiative"とかニュアンスは同じ言葉は沢山ある。何故"Leadership"なのか?そもそもあなたにとってLeadershipとはどういう意味か?

自分が表現したい行動や事象と英単語の語源や読み手にどう解釈されるかということをマッチさせるのは非常に難しい。そもそもそんなボキャブラリーが豊富な訳じゃないし、第一単語を知っていてもニュアンスの微妙な違いなんて知る由もない。勿論、日本語でも具体的に言葉の意味を説明できるくらい自分なりの定義を持っているべきだが、そこからさらに適切な言葉を選ぶという時点でもう一段のハードルがある。

逆にボトムアップで、帰納的に物事を表現したい時も言葉の選択は難しい。エッセーは500Wordsとか750Wordsとか文字数制限がある世界で勝負しなければならない。Narrativeにだらだらと伝えたいことを書いていくと、あっという間に文字数をオーバーする。だから、伝えたいことは簡潔かつ明瞭に伝え、それでいて読み手が書き手の僕らの期待通りの解釈をしてくれるような叙述にしないといけない。要するにチャンクアップするのである。動詞1つで複数の行動を表す、形容詞1つで複数の事象を表すとぐっとエッセーが引き締まる。ただ、ここでもどの言葉を使うのか、何故使うのかというのは相当に吟味しないといけない。この言葉の選択を1つ誤ると、アドミッションに与える印象は格段に変わってくるのである。

逆にこれらをちゃんと準備すれば、インタビューで突っ込まれても十分に対応できるようになるはず。あえて突っ込みどころであるかのように、CollaborateとかLeadershipという言葉を用意しておけば、"What do you mean by 'Collaborate'?"と言われても"For me to collaboration is to・・・"という形で2Wayコミュニケーションが出来る。でも、逆はご想像通りである。Irrelevantな印象を与えて完全にマイナスポイントだ。

日本語でもどの言葉を使うのかは大事だけど、日常会話を超えて他言語に踏み込んでいくというのはなかなか奥が深いものである。

2010年6月15日火曜日

ようやく

まさかの東周りというコロンブスばりのミラクル航路を辿り、グローバルなビジネススクールにふさわしく日本⇒アメリカ⇒ドイツ⇒フランスとよもやの長旅をする羽目になった僕の卒業証明書と成績証明書ですが、漸くINSEADのアドミッションオフィスに辿りついた模様。今日、アドミッションからCompleteの連絡を貰った。

合格してないのに、安堵してしまった。やばい、、

ちなみに先ほどChronopostから電話があり、やはり封筒は見つからない模様。しかし、見つからないってどういうこと?もう、金輪際EMSは使わない。

2010年6月13日日曜日

ケ、ケルン?

UPSを信頼してはいるものの、気になって日曜日に書類のステータスを見てみたら、いきなり「お客様のお荷物はエクセプションになりました」の文字。。

まぢですか・・・。

確かに11日でステータスの更新が止まっている。14日正午着のギャランティー付きなので、少なくとも昨日時点ではフランスについていないとまずい。アドミッションには「月曜日に封筒が到着すると思うので、よろしく!」と高らかに宣言してしまったので、かなり焦った。TOEFLのスコアレポートと同じ状況で、気づいたのが日曜日だったのでUPSとも連絡が取れず。「念のため、今度はFedExで同じ書類を送るべきか?」と最悪のケースを想定し、カバーレターを準備しようか迷っていたら、いきなりステータスが動き出した。


でも、荷物の軌跡が兎に角おかしい。成田から、何故かアラスカ経由してる!そして今は何とケルンにあるらしい。前回荷物を送った時は東京からパリに直行で、こんなルートは辿らなかった。UPSは意地でもコミットしたタイミングまで送るということなのか。

どんなルートを辿ろうが、ちゃんと到着してくれれば問題ないのだが、ちょっと冷や汗かいた週末だった。

2010年6月7日月曜日

杞憂

さっきETSに電話して確認したらINSEADにもColumbia Business SchoolにもTOEFLのScore Reportは5月13日にはメールしているということ。かれこれ3週間くらいたっているから絶対に届いているはず。しかし、大学側も大学側で知らせてくれよな。そしてTOEFLもいつ郵送したかくらいScore Report Acknowledgementに書いてくれ。そして大学毎に郵送通知の書面を分けて送ってくるのは止めてくれ・・。同じタイミングで送っているなら尚更・・。ふぅ、じたばたしてしまった。UPSに支払った6000円は保険ということにしておこう。

2010年6月6日日曜日

What a eloquent country US is....


エッセーには"Who you are?"みたいなお題目が出てくる。これは結構書くのが難儀で、僕も生まれた時から今までを振り返り、どんなことがあったかみたいな自己分析をした。その後、イベント毎に何が起こり、それに対してどう行動し、結果どうなったのか、というフレームに入れてドラフトを作っていく。ドラフト作りも難儀なら、文章に落とすというのも難儀。そもそも自分の本質について他人に語る機会なんてのはこれまで殆どなかったから大変(恐らく日本人には苦手な人間が多いのではないかと思う)。僕の場合は「お金だけが全てじゃない」「家族(家族、バドミントン、友達、クライアント、同期・同僚)を大切にする。」ということが僕にとってはとても大切だということ、それがこれまでの自分の行動や人格を決めてきたということまでは何となく辿りつけたのだが、これをストラクチャーして、500語という制限に収めるのが結構大変。ということで、Edがこれを参考にしなさいとOprah WinfreyのStanfordでのスピーチのリンクを送ってきた。スクリプトも読んだけど、確かに心に響く。個人的にはSteve Jobsのスピーチはもっと簡潔でクリアだったけど、Oprahのスピーチはより情熱的で人間的で心に響いてくる。Stanfrodの学生は本当に羨ましい。こんなスピーチが聞けるチャンスがあるだななんて。僕は結構他人に刺激を受けるタイプなので、毎回スピーチを聞くたびに盛り上がっちゃう気がする。翻って自分の卒業式ってどうたったっけ、と思う。うーん、こんな心に残るスピーチをしてくれた人はいなかったような。これ以外にもJohn WoodとかBill Draytonとか、、彼らの言葉も重いですよ。アメリカにはスピーチのタレントが多いなぁ。

しかし、Oprahの言葉に従うなら、今の僕は自分の気持ちに正直に行動していない状態なので、行動を正す必要がある。早く留学準備を終わらせて、仕事と家庭にパワーを割きたい・・。

INSEAD application done

エッセーを書き始めて早2ヶ月強。今日、INSEADのアプリケーションを提出した。
辛かったー、大変だったー、でも楽しかったし、色々な人に支えられて書き上げた。
人生でこんなに英文書いたの初めてだ。。

しかし問題が1つ。TOEFLのスコアレポートが届いていないのではないか疑惑あり・・。
1ヶ月以上前にオーダーしたのになぁ。ETSめ。
ということで、急遽コピーを送ることした。FedExで5000円くらいかかっちゃうけど、背に腹は代えられない。

2010年6月5日土曜日

コントロール

昨日は妻が大学で講義だったので、羽紗と2人で買い物に出かけた。5月に入籍した大学のバドミントン部同期へのお祝いを購入するのがメインの目的だったが、保育園にちゃんと通っている羽紗へのご褒美にプリキュアのおもちゃを「1つ」だけ買ってあげると約束して高島屋に出かけた。ただ3歳にはこの「1つ」というコントロールは殆ど意味がないことを後で痛感させられた。。
プリキュアグッズの売り場についた羽紗は、「2つ」欲しいと言いだした。「1つって約束したよね?」と言っても全く聞かない。それどころか、大声で泣き始めて駄々をこねる。挙句の果てに床を転げ回り、ヒートアップするばかり。
羽紗は言い出すと全く聞かない。誰に似たのか物凄く頑固で執着心が強い。見ていると最初の動機は、お友達がやっているのに刺激されてだが、持続力は他の子よりも強いんだと思う。保育園の先生も手を焼くほど。もちろん、執着出来るというのはいいことではある。たとえば最近はお絵かきとか折り紙とか、これでもかというくらいやっているけど、やはりそれだけ上達している。でもこの気質がネガティブに出るとコントロール不能。
ということで、昨日は1時間くらい高島屋で泣きわめき、鎮静化するまでが大変だった。
こういう時に親としてどうでるかが、今後のリレーションを決めるんだろうし、子供の人格形成に影響するんだろうな。

しかし、大変だった・・。

Girls are always whimsical....

2010年6月3日木曜日