Security Analysisの第1回目の講義で、教授のBeggがLongitudeを知ることが大事だと何度も言っていた。Longitudeは文字通り経度の事だが、彼は企業の長期的な見通しのことを意味していた。特に長期的な投資を基本とするValue Investingにおいては投資先が長期的にValueを生み出すことができるかが非常に重要である。競争環境、技術力、市場の動向などなど総合的に加味して判断を下さなければならない。BeggはLatitudeについて詳しい投資家は多いが、Longitudeが見れている人間は本当に多くないと言う。Latitudeは売上、利益率、PEレシオやROICなどその時点での企業のパフォーマンスを意味するスナップショットの情報で、これらはデータをかき集めれば簡単だと。ただ、Longitudeは先の見通しであるため、帰納的に導きださなければならないから難しい。
正直、Investment Managementの領域に進むかどうかは分からないけど、Longitudeを理解するというのはビジネスに直接関わっても、コンサルタントとしての仕事を続けても、必要なこと。そのトレーニングが詰めるのであれば、Security Analysisで学ぶことはInvestment Management以外の領域にも応用が可能だわ。
2011年5月27日金曜日
Is Spring over?
前回の投稿からすっかり時間が空いてしまった。アレルギー性鼻炎でずたぼろになりながらも何とか最初のファイナルを乗り切り、1週間のお休みを経て今週から夏学期がスタート。キャンパスは春学期の喧噪が嘘だったかのように静かになっている。それもそのはず、人口密度が一気に1/7になったのだから。フルタイムのMBA学生は1、2年生合わせて1400人ほどだが、先日2年生700人が晴れて卒業。1年生のうち9月入学組は約500人は春学期の終了とともに長い長い夏休みに入り、インターンを始めたり、インターンが始まるまで旅行に出たり、国に帰ったりしている。キャンパスに残されたのは1年生J-Termer200人ほど。図書館も、Uris Deliもまるで学期中とは思えないほど静かだ。本来なら勉強にはもってこいの環境なのだが、New Yorkの陽気がそれを許さない。New Yorkは連日30度近くまで気温が上がり、すっかり夏のよう。春はあっという間に終わってしまったようだ。New Yorkってこんなに暑くなるなんて甘く見ていた。。
さて、今学期から選択科目が取れるようになった。 基本的に各学期15単位ずつ取れば、卒業単位を満たすことが出来るのだが、今学期は選択科目を多く取って18単位履修する事にした。21単位まで履修可能で、15単位でも18単位でも学費は変わらないため、多く取るに越したことは無いが、多く取ればそれだけ課題や予習/復習の量も多くなるので一概に最大まで取るのが得策とは言えないのだが。夏学期の科目は以下の9科目。
さて、今学期から選択科目が取れるようになった。 基本的に各学期15単位ずつ取れば、卒業単位を満たすことが出来るのだが、今学期は選択科目を多く取って18単位履修する事にした。21単位まで履修可能で、15単位でも18単位でも学費は変わらないため、多く取るに越したことは無いが、多く取ればそれだけ課題や予習/復習の量も多くなるので一概に最大まで取るのが得策とは言えないのだが。夏学期の科目は以下の9科目。
- Core(必修)
- Managing Marketing Programs
- Decision Models
- Global Economic Environment
- Flex Core(選択必修)
- Organization Change
- Financial Planning & Analysis
- Global Economic Environment 2
- Elective(選択)
- Security Analysis
- Capital Markets
- Personal Leadership & Success
2011年5月10日火曜日
デスパレートなルームメイト
僕のルームメイトは韓国人のSIPAの学生。食器を洗わないまま放置することについては文句を言いたくなることもあるけど、本当にいい奴でストレスを感じることが無く、ルームメイトに恵まれて本当によかったなと思っている。深夜のキッチンで韓国アイドルは何故かわいいのかという非常にたわいもない話をすることもあれば、日韓米の文化、教育、サービスクオリティに関する違い(まぁ大概はこっちのサービスがどれだけレベル低いかに関する文句や愚痴り合い)の議論で盛り上がる、そんな素晴らしい間柄である。
彼はSIPAの学生でありながら、EconでのPhd取得を目指しているため成績に関するケア度は正直ビジネススクールの学生の比ではない。成績の善し悪しがフェローシップのアプリケーションに影響してくるからだ。フェローシップが認められれば、学費は免除され、学校から給与も出るから、必死になるのも当然だ。だから、試験中の勉強ぶりも凄い。毎日深夜2時くらいまではSIPAの図書館に籠って勉強している。更に、5月から3ヶ月間アフリカのマラウィ共和国でのリサーチプロジェクトにほぼ自費で参加することになっている。それもこれも、リサーチプロジェクトに行くことがアプリケーションで考慮されるからということだ。既に数万ドルの学費を払っているのに更に数千ドルの自腹を切ってアフリカまで行くのだ。彼の必死ぶりというのは、一部のビジネススクールの学生に爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいくらいである。ただあまりのプレッシャーからか、ちょっと心配な面もある。最近は毎週日曜に大学近くのキリスト教教会に通いだしたのだ。ちなみに、言っておくが彼はキリスト教徒では無い。教会に行くと心が落ち着くんだという。。僕も結構ストレス感じるらしく、今でもなかなか寝付けず夜中の4時頃に目が覚めたりするし、布団に「ごろん」としたいと思う時もあるけど、流石に教会に行くまで追いつめられてはいない。
彼も僕も木曜日でFinalは終了。彼は木曜日からパリに飛び立ち、家族と合流後に韓国で1週間ほど過ごす予定らしい。韓国からニューヨークに戻ってきてからは中1日でアフリカに旅立つという強行軍だが、きっと韓国でゆっくりすることでリフレッシュできるんじゃないかと思う。彼がアフリカに行ってしまうと恐らく3ヶ月はルームメイト無しの寂しい生活になるが、是非帰って来たら色々とアフリカの話を聞いてみたい。そして、何としてでもフェローシップが認められるといいなと思う。
彼はSIPAの学生でありながら、EconでのPhd取得を目指しているため成績に関するケア度は正直ビジネススクールの学生の比ではない。成績の善し悪しがフェローシップのアプリケーションに影響してくるからだ。フェローシップが認められれば、学費は免除され、学校から給与も出るから、必死になるのも当然だ。だから、試験中の勉強ぶりも凄い。毎日深夜2時くらいまではSIPAの図書館に籠って勉強している。更に、5月から3ヶ月間アフリカのマラウィ共和国でのリサーチプロジェクトにほぼ自費で参加することになっている。それもこれも、リサーチプロジェクトに行くことがアプリケーションで考慮されるからということだ。既に数万ドルの学費を払っているのに更に数千ドルの自腹を切ってアフリカまで行くのだ。彼の必死ぶりというのは、一部のビジネススクールの学生に爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいくらいである。ただあまりのプレッシャーからか、ちょっと心配な面もある。最近は毎週日曜に大学近くのキリスト教教会に通いだしたのだ。ちなみに、言っておくが彼はキリスト教徒では無い。教会に行くと心が落ち着くんだという。。僕も結構ストレス感じるらしく、今でもなかなか寝付けず夜中の4時頃に目が覚めたりするし、布団に「ごろん」としたいと思う時もあるけど、流石に教会に行くまで追いつめられてはいない。
彼も僕も木曜日でFinalは終了。彼は木曜日からパリに飛び立ち、家族と合流後に韓国で1週間ほど過ごす予定らしい。韓国からニューヨークに戻ってきてからは中1日でアフリカに旅立つという強行軍だが、きっと韓国でゆっくりすることでリフレッシュできるんじゃないかと思う。彼がアフリカに行ってしまうと恐らく3ヶ月はルームメイト無しの寂しい生活になるが、是非帰って来たら色々とアフリカの話を聞いてみたい。そして、何としてでもフェローシップが認められるといいなと思う。
2011年5月8日日曜日
コンディション最低
先週日曜日、Spring SemsterのFinalが目前にもかかわらず、毎年春になるとやってくるアレルギー性鼻炎の症状が出てしまった。例年であれば1日、2日我慢すれば症状も治まるのだが、今回は未だに引きずっている。水曜日のCorporate Financeも金曜日のOperations Managementの試験もコンディション最低の状態で受ける羽目になってしまった。しかもOperations Managementの試験の前日はにわかに起きているだけでもしんどく、殆どベッドで横になって過ごす羽目になってしまった。正直言って、成績はFinal一発勝負で殆ど決まるので準備不足は致命的。でもここまで体調が悪いとどうしようもないと思って半ば開き直っている。
何で長引いているのか原因はよく分からないが、色々と考えた結果食事の可能性が高いかなと思っている。
アパート内の埃が原因ならこれまで症状が出なかったのが不思議だし、花粉症が発症したのかとも考えたけどセントラルパークを歩いている時には全く出なかったのでその可能性は薄く、さすがにストレスでもなさそう。消去法で行くと、可能性としてあり得るのは食生活くらい。日本にいる時は殆ど肉を食べなかったがアメリカに来てから食べる頻度はかなり上がった。その蓄積がちょうどアレルギー性鼻炎発症のタイミングと重なって症状を重くしているのかもしれない。とりあえず当面お肉を食べずに、野菜と果物中心の食生活に戻し、症状が緩和されるかどうかを観察してつもり。また実家からアレルギー性鼻炎の薬を送って貰うことになったので、相当辛い時は薬で乗り切ろうと思う。
それにしてもこれがずっと続くと何にも集中出来ないし、起きているだけでも辛いので早くよくなってもらいたい。特に今週は3つも試験があるのに、まだまだ勉強が足りないのでお願いだから試験が終わるまでこの最悪の症状にはそっとしておいてもらいたいわ。
何で長引いているのか原因はよく分からないが、色々と考えた結果食事の可能性が高いかなと思っている。
アパート内の埃が原因ならこれまで症状が出なかったのが不思議だし、花粉症が発症したのかとも考えたけどセントラルパークを歩いている時には全く出なかったのでその可能性は薄く、さすがにストレスでもなさそう。消去法で行くと、可能性としてあり得るのは食生活くらい。日本にいる時は殆ど肉を食べなかったがアメリカに来てから食べる頻度はかなり上がった。その蓄積がちょうどアレルギー性鼻炎発症のタイミングと重なって症状を重くしているのかもしれない。とりあえず当面お肉を食べずに、野菜と果物中心の食生活に戻し、症状が緩和されるかどうかを観察してつもり。また実家からアレルギー性鼻炎の薬を送って貰うことになったので、相当辛い時は薬で乗り切ろうと思う。
それにしてもこれがずっと続くと何にも集中出来ないし、起きているだけでも辛いので早くよくなってもらいたい。特に今週は3つも試験があるのに、まだまだ勉強が足りないのでお願いだから試験が終わるまでこの最悪の症状にはそっとしておいてもらいたいわ。
2011年5月5日木曜日
バランス
Corporate Financeの試験が終わった。試験時間は何と5時間。朝10時に始まって、午後3時までぶっ通しで試験。基本的な内容は企業のValuation。プロセスは大体決まっているので、Assumptionさえ間違っていなければ大丈夫だと思うが。必修科目の中でも、結構頑張って勉強した科目の1つなので報われるといいんだけどね。さて、Corporate Financeは実りがある授業であった一方、「こんなもんなのかなぁ」という若干の違和感も感じた授業の1つである。まずはその「あっさり」さ。「売上成長はXXXX年以降8%で・・」「Working Capitalは売上比率に一定で推移」「PP&EはXXXX年以降減価償却額のカバーのみ」など、バリュエーションをするためには様々な前提を置く。勿論、前提を置かないと将来予測など出来ないのだが、毎年8%成長するのって結構大変なんだけどな、と思う。日々の企業活動は決してコンピューターがシュミレーションをしている訳ではなく、人がビジネスを動かしている。だから何となく教室の中でエクセルに向かい、前提を色々と議論して「えいや」で前提を置いてバリュエーションを作っていくことに人間臭さを感じず、何となくもやもやした感じは拭えなかった。ただ回を重ねるごとに、ファイナンスの企業活動に対するインパクトも目の当たりにした。勿論、皮算用に尽きないものの、例えば資本構成を変えるだけで企業のバリュエーションは大きく変化する。どうだろう、この視点はコンサルタントには結構足りないのではないかと思う。というのも、コンサルタントはIncome Statementばかりに目を向けがちである。これはそもそものビジネスの性質上仕方のないことなのかもしれないとは思いつつも、企業価値向上のレバーに目を向けずに売上成長率とか利益率とかコスト削減がどれだけ実現出来たとかを「絶対値」として語るというのは決して必要十分ではないということを感じた。どれだけ高い売上成長を遂げても、どれだけコストを削減出来ても、それだけでは意味が無いし、キャッシュを生み出さなければ企業価値は向上しない。当初感じた人間臭さの無さに対する違和感というのは、実は相当にナイーブな考えだったんだなと感じた。
月並みだけど、企業というのが人で成り立っているということに対する認識と、総じて無機質な数字上の議論の両方に対してバランス感覚を持つことが大事なんだと思う。特に起業する人間、ジェネラルマネジメントやコンサルティングに進む人間は特にこのバランス感覚が重要ではなかろうか。ファイナンスに進む人間はきっと「あっさり」してないとやっていけないんだろうけどね(笑)
月並みだけど、企業というのが人で成り立っているということに対する認識と、総じて無機質な数字上の議論の両方に対してバランス感覚を持つことが大事なんだと思う。特に起業する人間、ジェネラルマネジメントやコンサルティングに進む人間は特にこのバランス感覚が重要ではなかろうか。ファイナンスに進む人間はきっと「あっさり」してないとやっていけないんだろうけどね(笑)
2011年5月3日火曜日
The first final and into the summer.
The first final exams are soon to start from tomorrow with Corporate Finance. But after this exam period, we can have a week break before the summer semester starts. J-termers used not to have even a break between the spring and summer semesters. But thanks to J-Term Class of 2011 who complained a lot to the school, they generously won the right for the one week break. In exchange for taking a week off, we are going to have classes on Friday during the summer semester to make up for a week delay caused by the break. But, actually some greedy students complained about taking classes on Friday. But I would like to tell those people, "we used to work more than 4 days!!".
It is said that during the summer, J-termers are going to dominate the campus. That is, the population density in the campus is going to be decreased toward the summer. Beloved second year students are graduating shortly. The majority of first year students are going out of the campus for their summer internships. Only J-termers will stay in the campus to study. Senior J-termers emphasized how nice it is to study in the summer. It's more quiet and comfortable and less hectic. Event activities get dormant and there is no Happy Hour. So we can concentrate on studying!! Wow :-) Anyway, although most of J-termers don't need to think about short term post MBA careers because unlike me, most of J-termers are sponsored students or from family businesses. However, the quiet summer period will definitely be good time to contemplate personal life and careers. Ever since I came to Columbia, my CPU hasn't yet been able to catch up with the pace to process all information I digest from exciting life. I met a lot of attractive people from different backgrounds. I got exposed to areas and fileds I hadn't been to.
So, after this first final and during the first but last summer in MBA, I want to spend time for my personal reflection so that I can set some trajectory ahead toward the second year to take firm steps forward for my post MBA career.
ちなみに、明日のCorporate Financeの試験時間5時間。なが・・。さて、もう一踏ん張り。
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