2010年9月26日日曜日

努力と信念

今日のヨネックスオープンジャパン男子シングルス決勝はとてつもない試合だった。ファイナルゲームにもつれる80分にも及ぶロングゲーム。80分間全てが見せ場で、息つく暇が全くなかった。リン・ダンの攻撃力とネットプレーの巧みさは相変わらずだったけど、リー・チョンウェイのスピードと読みがやばかった。リー・チョンウェイのスマッシュレシーブは反応とリターン先がエクセレント過ぎて、惚れそうになったよ。リン・ダンの最近のトーナメント出場動向と戦績を見て、北京でメダルを取ってモチベーションコントロールが難しいのかと思ったけど、やっぱり王者は王者で、彼もスーパープレーを連発していた。でも、リー・チョンウェイの執念が勝った。リン・ダンに勝てない世界ランク1位はランク1位を戴冠する資格は無い、とでも言わんばかりに。試合後の記者会見で「選手を続ける以上、これがいいという状態は無い」と話していた。この姿勢が彼を王者足らしめる理由なんだと思う。
ちなみに、話はそれるが「努力しない人間は死んでいるに等しい」というタトゥーを背中に入れている韓国選手もいるらしい。努力を忘れたら、あのコートには立てないわな、流石に。
帰りの山手線でJALの交通広告に眼が行った。松井秀喜選手が寄せたメッセージなのだが、これが結構心を打つ。メジャー挑戦を決め、ニューヨークに旅立つ際の葛藤を語っていた。日本のファンに対する裏切りになると思ったけど、どうしても自分の夢を捨てられなかった、と。追い討ち掛けるようなメッセージじゃないか。

やっぱり、信念を持ち、前に進もうとする姿勢を持たないと駄目だな、と気づかされる貴重な週末だった。

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