2011年4月29日金曜日

アメリカの景気

アメリカの景気がなかなか回復軌道に乗らない。

先月発表された雇用統計が当初想定よりもかなり好調だったこともあり、WSJなどには「アメリカ経済復調の兆し」的な小躍りするような見出しの記事が踊った。最近、Dowも高値を更新し続けていてマーケットもそんな心理を反映しているかのようだった。そんな訳で、地震による日本経済に対する影響が不安視されており、そろそろ円安基調に乗るかなと思って手持ちの円を売って、ドルを買ったりしていた。S&Pが日本国債に対する見通しをネガティブに引き下げたことが象徴しているように日本経済に対する信頼感というのが揺らいでいる状況で、アメリカ経済が立ち直っているのであれば円安に振れない理由は無いと若干の確信もあった。
ただ、何故か円は81円〜82円で推移している。先日若干円安に振れたが、何故か円高に戻って行った。昨日発表の第一四半期GDP成長率が1.8%に鈍化したことにもあるようにまだまだ楽観視できない状況を抜け出せ切れていないからだろうか。失業者数も2月以来40万人を突破したということで、病み上がり状態はまだまだ続きそうな気配を感じさせるニュースもある。金利引き上げまではそれなりに時間がかかりそう。

にしても、バーナンキ。さすが不況研究の第一人者だけあって、常に渋い顔をしている。彼を見ているとなかなか景気が回復しそうな感じがしない(笑)アメリカの景気が戻ったら、今度は好景気の経済政策に強い議長が好まれるんだろうか。バーナンキどうなるんだろうね。

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