今日は新型インフルエンザの予防接種を受けにかかりつけの小児科に羽紗と2人で行ってきました。
以前にもこのブログで書いたかもしれませんが、この病院は若干奇妙。建物の概観はレンガ造りで蔦がいたるところに張っていて、何となく古びた洋館の様。そして中はどんより薄暗く、普通の病院であればあるはずの受付に事務員も誰もおらず、あるのはインターホンが壁に取り付けられているだけ。診察室は散らかっている、という表現では適当かどうか微妙なくらい物で溢れている。そして何故かTeraStationが数台置いてあり、Acerの大画面液晶ディスプレイが陣取っているというかなりミスマッチな空間を作っている。初めて伺った時は正直言ってお化け屋敷に入るような感じだった。そして先生も先生でかなり変わっている。恐らくこの病院には電子カルテなどは無い。領収証も手書き。受付にはレセプト電子化反対、なんていうパンフすら置いてある。そして広告とか一切出してないので、診る患者もあまり増やしたくないらしい。彼女が初めて病院に電話した時は、「どこで知ったの?」みたいなことを聞かれたらしい。
だけど、この病院共働き夫婦にはとっても有り難い。というのも診察時間は一応あるけど、電話すれば土日だろうが早朝だろうが夜だろうが診てくれる。院内処方をしてくれるので、薬局が閉まっている時もお薬を出してくれる。若干どんな調剤室で薬を調合しているのだろう、と不安になる時はあるけど、確実に薬をもらえるので助かる。そして先生はとっても気さくで話が好き。予防接種の話になると「OECD加盟国で日本だけ・・・」とか「この時期の子供の風邪には3種類あって・・・」とまるであの散らかりというのは一番効率的に医学書や資料を引っ張り出せるように意図的に作り出された空間なのでは?と思ってしまうほど、さっと、資料を見せながら話をしてくれる。
普段は殆ど院内で他の患者さんに顔を合わせることは無いのですが、今日は予防接種を受けに来た親子連れでいつも閑散としている院内は大混雑。実はこの病院の目の前にはとっても綺麗でWeb予約システムまで備える小児科があり、明らかに清潔度と設備の充実度で行ったら月とすっぽんほどの差があります。でも、僕と同じような理由で先生を選ぶ家族が沢山あるんだなぁと認識しました。
ニーズを的確に捉えれば周辺部はまぁまぁ(お世辞にも綺麗さはまぁまぁとは言えませんが、、)でもこうやって多くの患者さんから支持されることも可能なんですね。病院も商売と一緒でサービスだから当たり前といえば当たり前か。
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